雨宮製作所のまぼろし

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スポットライトの当たらない逆光側(?)にも、素晴らしいシーンが展開されていました。ここは花巻ではありませんが、まさに銀河鉄道の夜、時折、客車にまとわりつくように吐き出されるブレーキシューをファインダー越しに眺めていると、ヒコーキのジャンルですが、夜のしじまにジェット・ストリーム♪と、往年のFM番組の名調子が思い出されます。

そういえば、先日、真室川のカトウ君を訪ねた後、ちょっと調べてみると、加藤製作所というのは今も存続し、品川の本社にはDLの保存機まであることが、RM名取さんのブログで紹介されていました。それとは対照的に、雨宮製作所は昭和初期の金融恐慌の段階で倒産、ネットで検索すると出てくる同名の会社は、まったく別業種の別モノなんですね。国産軽便蒸機の系譜は、雨宮から立山重工業、協三工業へ引き継がれ……などと読むと、幾多の機関車が脳裏に浮かび、じ~んときてしまいます。

昭和3年、北海道庁が初めて国産の機関車を森林鉄道に導入したのが、ここ、武利森林鉄道であり、その機関車こそ、雨宮製作所が納入した、18~20号の3両でした。そのうちの19号が21号と改番され、こうして今も当時の路面を含む区間を走っているのだから、これはもう、素晴らし過ぎて、素晴らしいくらいですね。

雨宮製作所があった東京・深川には、試運転線はあったのかな。いや、丸瀬布の現地で組み立てて、試運転が行われた日には、東京から遠路出張してきた雨宮の技術者の姿があったのかな。2015年秋、銀河鉄道の夜、昭和恐慌に消えた、雨宮製作所のまぼろしを見たような気がしました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

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