77th Birthday~撮って旅する青春

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広田さんの昔の著書ではもう一冊、ヤマケイカラーガイド「蒸気機関車の旅」も忘れられません。これまた当時の有名写真家、オーソドックスなカッチリ写真で名を馳せた植松宏嘉さんとの共著で、見開きの写真の次にエッセイが交互に入った、小粋な本でした。

その中の一節で、当時の広田さんのお仲間が、失恋して大糸線へ傷心の旅に出る、信濃森上の鉄橋でシゴロク撮って、帰りに姨捨の雄大な車窓を見たら、彼女のことは忘れてしまった、とかいうお話がありました。昭和45年、京都のガキ鉄中学生が、青春という活字を初めて実感したのは、広田さんのこの文章でした。

時を経て、今から20数年前、そろそろ青春という言葉の苦みもひと通り経験した頃、仕事で奥様にお世話になる機会があり、僭越ながらのご縁ができました。それ以来、撮影地でお目にかかるたびに、ああ、今日も広田さんは撮って旅する青春を過ごされているのだなあ、と思うことがずっと続いて、今日に至ります。

上泉で定期列車と交換するこのシーンは、仲間たちと離れて、一人で撮らせていただきました。そうそう、この駅でC579囚さんとふらっと降りたのも、「石積みのホームがいいんだよね」という広田さんのひとことからでした。まだまだ、まだまだ及びませんが、これからも、広田さんの撮って旅する青春に、ついていこうと思います。



テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

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No title

大糸線の話「土管に首」ですね。(笑

このころに読んだ鉄道関係の本、雑誌に関しては文章も写真も本当によく覚えているものです。

RE:土管に首

TADAさん
はい、土管に首です(笑)「桐と動輪」や「列車追跡シリーズ」など、ほんとうによく覚えていますよね。
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