さらば立新

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我々のツアーが立新を後にした10日余り後、立新~紅光の線路撤去は終了し、C2は二度と来ることのない道を、樺南へ帰っていったそうです。立新~樺南の線路は当面、剥がされませんが、それも線路があると所有権が移転しないという税法上の措置で、列車が走ることはおそらくもうありえないのです。

思えばこの立新という峠の先の中間駅、20世紀末から21世紀初めに中国で蒸機を撮影した鉄にとって、集通の熱水に負けるとも劣らない、記憶に残るところになるのではないでしょうか。人呼んで、立新賓館ならぬ貧寒(笑)、鉄道員宿舎でオンドルに雑魚寝した「ウルルン滞在記」そのもののような夜のことは、私も一生忘れることはないと思います。

春の雪解けの頃、ピットの線路間が氷になっているのに気づかず、バリンと割って落ちて(笑)、ずぶ濡れになりました。そして秋の夜、今度はほろ酔いでピットに向かい、バルブ撮影しようとしたとき、暗闇でピットに落ちて肋骨を折りました。その晩、痛みとテントウ虫の攻撃で寝られなかったのは、中国鉄のさまざまな経験でも最悪の部類に入ります。でも、いい夜景の写真、撮れたよなあ(爆)

寒い夜のオープントイレ、ほんとうに凍えたよなあ。がーっと炒めただけの料理は、なぜか不思議と旨くて、みんなガンガン食っていたよなあ。外国人価格に跳ね上がったのも束の間、長期運休が続くうちに、ここに泊まるシステム自体が、いつしかできなくなりました。今回、最後の訪問で懐かしいオンドルに泊まることはありませんでしたが、立新を離れる瞬間、この10年ほどのさまざまな思いが、幾重にも折り重なって去来しました。

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