林鉄機関庫の幻影

お疲れさまでした~の挨拶を交わしながら、鉄な皆さんが三々五々去っていき、我々も公園向かいの駐車場へ向かおうとした、ちょうどそのときでした。客車の入換を終えた21号機が夜空に煙を上げて、小さな格納庫に入っていきます。同行のGontaさんと、思わず、一度はカバンに仕舞ったカメラを取り出し、手持ちでスナップを始めました。

クラの前に回ると、まだ扉が開いて、整備作業が続いていました。これは、もしかしたら昭和30年代の武利森林鉄道の機関庫の風景ではないのか……ここはやはり三脚を立てましょうと衆議一決、ライトアップも何もない暗闇の群線で、つい先ほどまでの桜並木のときの数倍の露光時間で、慎重にファインダーの範囲を確認しながらのバルブ撮影が数分、続きます。

ガキの頃、けむりプロや汽車くらぶといった、諸先輩のモノクロ写真が映し出した素晴らしい鉄道情景。軽便鉄道の小さな機関庫の、静かに更け行く春の夜。今日の舞台装置はイミテーションとはいえ、なんたってカマは本物です。もしかしたら、自分が生まれる前の世界への時間旅行がいきなり経験できたのかもしれません。何だか宙に浮いているような不思議な気分で、居酒屋の灯の待つ旭川への道を戻っていきました。

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Re:林鉄機関庫の幻影(05/27)

丸瀬布、行きたくなりました。管理人様に影響されまくりです。(笑)今まで一度も撮ったことがなかった地元の阪急電車も、管理人様の影響で、去年、出撃したしね~。

恐れ入りました

こんにちは。

ダイヤモンドスタックが付いたナローの蒸機がこんなに魅力的に
見えるものだとは想像出来ませんでした。
昼間の雨宮は結構見たことがあるのですが、こうした光景は初めて拝見しました。
車庫の感じからヨーロッパアルプスの麓にある軽便鉄道っぽくて
雰囲気最高です。
平静を装っていましたが・・・ぐぁぁ、行きたいです。

やっぱりいいです丸瀬布

しばらく御無沙汰してしまっている丸瀬布ですが、やっぱりいいですねー!昔モトトレインでバイクといっしょに渡道しC623ニセコと掛け持ちした事があります。それにしてもナイトセッションは魅力的ですね。

ご無沙汰しました

丸瀬布・・・。

ここでバルブ敢行されるとは。しかし、これは模型鉄道
なのか現実なのか、夢か現か、境目が薄まる写真ですね。

Re:林鉄機関庫の幻影(05/27)

somtamさん
ぜひ、お出かけください。関西からは直行の航空便がないのが難点ですが、道内のどこかと組み合わせれば宜しいかと(笑)あ、そうそう、阪急の京とれいん、撮りに行かねば(爆)
高崎吾郎さん
なるほど、ヨーロッパの山岳ナロー、たしかにその雰囲気がしますね! 夏の花火、秋のお月見と、あと2回、夜間撮影のチャンスがあるようです。日程が合いましたら、ぜひお出かけください。
団長さん
丸瀬布は折々の自然とのマッチングが素晴らしく、昼だけでも十分魅力的ですが、夜はまた別格ですね。年3度のチャンス、いつかご一緒したいですね。バイクは無理ですが(笑)
MyoldSteamerさん
こちらこそ、というより、一度、都内で一献ご一緒しましょう(笑)模型に疎い当方でも、模型っぽい印象は強かったです。そして、それ以上に、大昔のナローをデジャヴ体験しているような、夢うつつ感(?!)が最高でした。
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