中国鉄15年

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芭石に初めて行ってから12年、もうひとつ言えば、初めて中国に鉄な撮影目的で行ってから15年、そう思うと、あらためて感慨深いものがありました。もちろん、もっと前の南チャや中衛、東北各地の伝説には間に合わなかったのですが、その後に遅れてやってきたジャパニーズ・撮り鉄としては、末期の集通、あるいは幾多の現役ナローに間に合ったのは、むしろ幸運だったと言えましょう。

そういえば、中国鉄の最盛期は、「オレは大きいカマしか興味はない」あるいは「私はナロー専業」といった発言をよく耳にしましたが、いつの間にやら境界線が混沌としてしまい、要は、日本で果たせなかった現役蒸機の記録としては、両方ありだよなあ、といった方向に、徐々に収斂していったように思います。

その中国現役蒸機も、広軌はハミ、白銀、元宝山など、ナローはここ芭石以外には、いくつかチャーター可能な路線を残すのみとなりました。今回お見せしたカットは、銀塩フィルムで捉えた、12年前の芭石の、生活の匂いです。あの頃、中国へ通うことがなければ、いつまでもシチサン写真ばかりで、こんな写真を撮ることは、ついぞなかったのかもしれません。ともあれ、中国鉄、15年目の秋です。

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マッチ箱客車の人々

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曇り時々小雨となってしまった撮影最終日(9/22)は、朝と午後の普通列車に乗って、乗り鉄2往復という、日頃のバリ撮り鉄には似合わない行動に終始しました。芭溝、そして菜子バでのスナップに続いて、いよいよマッチ箱客車に乗車し、車内スナップに挑戦です。ここでも、前回の芭石訪問時にはなかった機能、ライブビューが威力を発揮、さりげないスナップが可能となりました。

いちばん左の彼女、列車服務員です。いやはや、昔はこんな若いコいなかったよなあ。以前はオヤジだったのかオバサンだったのか、よく覚えていませんが(笑)、こういう大阪ミナミの、緑の南海7000でも走ってきそうなファッションは、ついぞ見かけなかったよなあ(爆)そう、幻想抱いちゃいけません、これが生活路線として生き続けるってことなんだろうなあ。。

時移り、人は変わり、沿線も鉄道車両も変わる。それが世の常であることを、10年前の桃源郷、ここ芭石に来ると、ついつい忘れてしまっていました。ほんとうはマッチ箱だけの編成で残っていてほしかったけど、贅沢を言うのはもうやめておきましょう。21世紀に入ってもうこんなに時間が経って、四川省の片隅に、素晴らしきナローが、変貌をみせながらも残っていることに、あらためて、拍手を送りたいと思います。



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芭溝の人々

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どうやら初日のような晴れ間は望めそうにありません。ならば生活風景を、と思ったところで、地元一般乗降客の多いのは、終点・黄村井の一つ手前の芭溝だったな、と思い出しました。おお、これならば、普通列車に乗って行って撮って、また返しの列車を撮ってからすぐ乗ればいい。どうせ沿線で撮ってもドン曇り、あとは、このパターンでいきましょう。

しかし、12年前に比べて、地元の皆さんの服装から、背中に背負う竹籠に至るまで、ずいぶんこざっぱりしたように思います。ま、目が慣れてきたというのもあるのでしょうが、昔はもっと、いかにも一時代前の人民って感じだったよなあ。そして、それよりも、同行のTさんがジャーナリストらしい表現をFBでされていましたが、観光列車で乗り鉄?を楽しむ人々との格差たるや。。。

もうひとつ、昔の苦労を思い出しました。一度はバルブで決めたくて、カマが正向きになる駅で挑戦を重ねましたが、停車時間の短いこと! スイッチバックの蜜蜂岩なら、と待ち構えるも、機回し~連結…と同時発車(泣) 正向きで何とか撮れたのは、停車時間=乗降客の多い、早朝、一番列車のここ、芭溝だけだったのです。老街と呼ばれる古い街並みが整備され、観光客の姿も目立つようになったいまも、この駅には、十年変わらぬ生活の匂いが息づいていました。

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花咲く芭石 3

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蜜蜂岩の手前まで歩いていくと、ここにもお立ち台が整備されていて、ちょっと盛りは過ぎたものの、マリーゴールドの花が畑一面に咲いていました。どこかで見たことのあるアングルだなあと思えば、「芭石の菜の花」といえばここ、というお立ち台から見下ろす畑は、春の菜の花だけでなく、どうやら季節の花が折々に植えられているようです。

一昨年の暮れ、広元に到達できずに訪れた芭石でしたが、その当時はまだ、マッチ箱客車でのみ組成される普通列車が、1往復運転されていました。それが今回はすでになく、適度にウェザリングされてきたとはいえ、すべて新造客車1両を加えた編成になっていました。よく見ると、マッチ箱客車には黄色いラインが入れられています。これって、更新車のしるしでしょうか(笑)

残念ながら、カマが正向きの区間は、必ず次位に新しい客車が付く編成になっていました。ならば、テンダファーストのときに画面を切り取って、マッチ箱onlyもどき、にしてみましょう。菜子バから下ってきたカマ+マッチ箱2Bが、マリーゴールド畑を抜けてくる感じで、何とかファインダーに収まりました。翌日からは曇るようです。花がらみはそろそろ仕上げにして、芭石名物、マッチ箱と生活描写に切り替えることにしましょう。

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花咲く芭石 2

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ツアーの皆さんと別れて、乗ってきた観光列車を菜子バで下車しました。この日(9/20)は日曜ダイヤで、この後、昼間は青い新造客車を連ねた観光列車しかやってきません。列車写真はもうキマったことだし、麓の蜜蜂岩まで歩いて、車窓から気になった路傍の花がらみのアングルでも探すことにしました。

たしか12年前は、このさらに先の蕉バから、菜子バを経て、蜜蜂岩まで歩きました。次の日は逆に蜜蜂岩から歩いて登っていったのかな。線路端の犬走りをバイクが来たと思えば、竹かごを背負ったお婆さんや、ニワトリやヤギの一団が線路を行き交う、その風景に驚いたものでしたが、今日では、ずいぶんそんな光景も少なくなったような気がしました。

短いトンネルを抜けたところで、黄色い花が目立たず咲いているのが見つかりました。沫江媒電行きの中止と今日の好天で、ずいぶん肩の力が抜けています。よし、らしくない写真、1カットいってみましょう(笑)花ピンにして、影を抜けてきたカマに光が当たった瞬間から、連写スタート! 前照灯の影がボイラにかかったのは余計でしたが、花咲く芭石セカンドショット一丁あがり、今回はこの路線でいきましょう。

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花咲く芭石

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撮影初日のこの日(9/20)、四川には珍しい、晴れ基調の天気に恵まれました。夕方になると雲が広がってきましたが、こんなに晴れ間の多い芭石は、初めてです。そして、菜の花の季節からは外れていますが、沿線のメジャーポイントには意識的に花が植えられ、路傍の野の花とともに、可憐な雰囲気を演出していました。

まず最初に、観光列車が後ずさったのちにデモ走行する、菜子バの築堤には、赤や黄の花が所狭しと植えられていました。今はお立ち台が整備され、さらには第2期拡張工事?が進む菜子バですが、12年前はたしか臨時駅しかなく、この大カーブで写真を撮るには、蜜蜂岩か仙人脚のどちらかから歩いてくるしかありませんでした。そして、頑張って歩いてきても、どんよりとした曇り空の下、スカに近い煙を吐いて登ってくるC2に恨めしささえ感じたものです。

この観光客車、乗ってみるとエアコンは効いてないし、室内灯はつかないし、ならば、わざわざ新造しなくても、、、などといった戯言をいうのはやめておきましょう(笑)10年以上前には各地に残存した中国の他のナローが、ほとんど消え去ってしまった現在、ここだけが生きている、ここだけが本気で観光に脱皮しようとした、そのことの重みを、じわじわと感じてきました。

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芭石12年

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高円寺から一度帰宅して、大急ぎで準備して成田へ。9/19夕方のNH便で中国成都へ向かいました。シルバーウィーク5連休に、四川省の2か所、芭石と沫江媒電を巡るツアーと聞いて参加したのですが、「鳥かご電車」こと沫江媒電は、直前で操業停止→路線廃止となってしまい、ま、久しぶりの芭石をのんびり撮ろう、という、ちょっとゆる鉄な旅立ちでした。

芭石鉄路を初めて訪問して、マッチ箱客車や前時代的生活密着な雰囲気にカルチャーショックを受けてから、今年で12年になります。SARSが猛威を振るった年のGWツアーはあえなく中止、満を持しての秋の連休ツアーに参加しました。観光路線として脱皮がどんどん進んだこの数年ですが、考えてみたら、干支がひと回りしているのですから、鉄道も沿線も変わるのが当たり前ですね(笑)もう少し、観光客車の色やデザインに気を遣っていただくと、もっといいんですが(爆)

撮影初日は、観光列車に乗って、改めて沿線をロケハンすることにしました。カマが正向きとなるスイッチバック駅の蜜蜂岩で、停車中のスナップを試みていると、当たり前ながらの、あることに気がつきました。そうか、カマは昔のままなのか! 一時はグリーンに塗られたカマもいましたが、今ではすっかりウェザリングされ、よくみれば緑、という感じです。記念写真に興ずる観光客が途切れた一瞬、12年前と変わらない、中国現役ナローのひとコマが、ファインダーに広がりました。

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ああ、ワールド餃子

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またまた何のこっちゃ、というタイトルですが、次なる舞台は高円寺、我が青春の中央線ですから、仕方ありません。1970年代後半、高円寺のガード近くにあった、今で言う棒餃子の定食屋。カレー味がインド風だったかな、でも、ワールドというほどバリエなかったような、、、それにしても、今も思い出す、定食に付く玉子スープの量の多さよ(笑)

閑話休題。私が大学に入った75年はボンネット「あずさ」の最末期で、東西線を待つホームで見る字幕の183系は、いかにも間に合わせな感じがしました。そのあとのイラストマークは、最初は幼稚だなあと思ったものの、見慣れてくるうちに、山と川のバランスが秀逸で、好ましく眺めるようになりました。

そして今、こうしてもう一度、国鉄色、シンボルマーク付きの「あずさ」が見られるとは。。。窓の不揃いなど、言い出したらきりがありませんが、この光線で、タイフォン・パッカーンがなかっただけでも、良しとしましょう。それにしても、もう一度、食べたいなあ、ワールド餃子(爆)

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新宿7番

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臨時の「あずさ」や「かいじ」、それも古い特急電車で運用される臨時の臨時?は、新宿の上り快速の予備ホーム、7番線に入って、回送あるいは折り返しまでの時間を過ごすことが多いようです。この日(9/19)も、トタM51編成は、「あずさ79号」で折り返すまでの1時間半ほど、ゆる鉄な人々のスマホに囲まれて、停車していました。

8時ちょうどの~あずさ2号で~~♪ いやはや、もう遠い昔の唄ですね。でも、すっかりデザインの変わっても「新宿」の駅名標の下に、こんな色の電車が佇んでいるだけで、40数年前の、若かったあの頃に、ほんの少しだけ、戻れるような気がします。

ほんとうは、東口を出て、アカシアのロールキャベツでも食べたいけれど、折り返しのあずさ発車まで、そんな時間はありません。そうだ、今日は西口を出て、C&Cのカレーにしましょう。それなら、昔の気分にもなれるし、高円寺あたりでの撮影にも間に合うはずです。

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あずさ、かいじ祭り

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シルバーウィーク初日(9/19)、中央東線が時ならぬ国鉄型特急電車祭りとなりました。当初の予定では、豊田の189系3編成すべてと、長野に残るN102編成が総動員、国鉄色、あずさ、グレードアップあずさ、あさまの4色が行き交うという、凄い一日となるはずでしたが、グレードアップあずさ色の不調により、「ホリ快富士山」がE233系代走となり、揃い踏みは叶いませんでした。

それでも、3編成の国鉄型特急電車が、「あずさ」「かいじ」のヘッドマークも誇らしげに続行する姿は、おそらく鉄の間で長く記憶されることになると思います。ま、また近いうちにあれば、それはそれでうれしいのですが(爆)

10時20分新宿着、「かいじ186号」に入ったトタ189系M51編成を、毎度おなじみ、我が青春の街、阿佐ヶ谷で待ち構えました。いつも同じで芸がありませんが、青春の街ですから、仕方ありません。そして、シンボルマークの復活取り付けで、圧倒的に魅力の増したこの編成、いやあ、さすがにイラストマークがピッタリ来ますね。続行の総武線に乗って、ちょっと新宿にスナップしに行くことにしました。

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十文字夕景

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16時をとうに過ぎて、山間部の及位では、すでに線路面がすべて影の中に入っていました。せっかくの晴れ間です。影承知、カブリツキで待機中の鉄な方々の姿に心揺らぎながらも、今日は先を急いで、少しでも開けた場所で、夕陽に賭けましょう。

湯沢横手道路に入ってからのスピードアップで、何とか十文字の先の平坦区間に、A1A2編成より先行到着しました。ラーメン屋が並ぶという、十文字の市街はインターを挟んで反対側のエリアで、店構えの雰囲気だけでも味わえなかったのは、ちょっと残念でしたが。

現地通過は17時10分過ぎ、低い山の端にあとしばらくで沈もうとする夕陽との競争になりました。十文字で交換の上り電車が行ってからの数分間の長いこと、長いこと(笑) やがて、美しい斜光を浴びてやってきた国鉄色の、それは美しいこと! あ、そうそう、 タイフォン・パッカーンはもはやご愛嬌でしかありませんでした。

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字幕「つばさ」

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字幕の「つばさ」が先頭になる復路の9449Mは、初秋の斜光を浴びて、新庄から湯沢へ、峠道に挑んでいきます。まずは、泉田の先で、この辺り唯一の片ポール順光ポイントを発見、すでに20人は楽に越えている、先客の皆さんの隙間に三脚を立たせていただきました。

当時は素っ気ないなあ、と思った字幕ヘッドマークですが、今こうしてみると、この素っ気なさが、いかにも昔の国鉄、という感じで、なかなかどうして、悪くありません。上野駅に並ぶ東北特急などというと、まずは字幕の485系や183系が思い浮かびます。シールなので真新しい感じになってしまうのは、まあ仕方ありませんね。

高度成長期に入った1960年代前半、奥羽本線沿線の発展を祈って名付けられたという「つばさ」、当時は航空機との競合など、誰も考えなかったのかなあ(笑) それでも、優等列車の愛称に「つばさ」「のぞみ」「きぼう」など、誰にでもわかる前向きなニュアンスがこめられるのは、どの時代にあっても、とてもいいことだと思うのです。

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回送留置

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カトウ君の棲息する梅里苑からクルマで10分ほど、新庄から回送のうえで間合留置されているA1A2編成をスナップしようと、真室川駅に向かいました。本屋側から最も遠い、いわゆる「上り1番」に停車中で、対向ホームからの撮影は叶いませんでしたが、ご覧のように首都圏ではなかなか見られなくなった、昔ながらのデザインの駅名標を絡めて、美しき国鉄色ツートンをシューティングしました。

立ち寄った鉄でそれなりに賑わってはいますが、往復列車の間合ののんびりした時間が流れています。回送留置といえば、東海道なら、ロクイチの臨A801は来宮が多かったなあ。高崎線には留置容易な中線設置駅がけっこうありましたが、吹上か宮原が多かったように記憶しています。あ、青梅線にロクイチとパックのPPが入ったとき……思い出せない……思い出した、河辺だ(笑)

ホームの花壇に、もうコスモスが咲き始めていました。秋の桜か、、、長雨を嘆いているうちに、季節は確実に移ろいをみせていたのですね。新庄への回送まであと20分、何とか晴れないかなあ。15時を過ぎた秋の斜光線は、1年で最も鉄道写真に適した光線だと思います。そんな季節が、嬉しいことに、もう始まろうとしています。

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今に生きる林鉄

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13時のカトウ君の発車時刻が近づくと、雲の切れ間から日の出る確率が明らかに多くなりました。始終点の「交流の森停車場」を出て、サイドライトの当たるところで1カット、そして、森を縫ってひょうたんループを走ってきた列車が、最後にインカーブで桜田状態になるところでメインカットと決定、丸瀬布同様の小走り追っかけとなりました。そしてやってきたこの編成、レプリカながら客車からマーク外して色をちょっと変えれば現役そのもの、さらに運材貨車にちゃんと木材まで載っています。

それにしても、丸瀬布、木曽赤沢、土佐馬路、そしてここ真室川と、森林鉄道を動態で次世代に残そうとするプロジェクトが、かくも日本各地できちんと行われていることに、あらためて驚き、感動します。公営の施設に設置しやすい、メンテナンスが容易、などの理由があるのでしょうが、森林鉄道に対する地元のひとかたならぬ愛着が、自然発生的に熱意の集積、継続につながっているのでしょう。今もなお、飛騨小坂の「サカ井」君など、動態復元の可能性を秘めた車両たちがいることにも、あらためて感動します。

ただ、丸瀬布と違って、1日3便は厳しいなあ(笑) 入浴施設に併設された蕎麦屋で遅いお昼にしましたが、東北の山間部独特の板そばと、歯ごたえのしっかりした鶏のおいしかったこと! 晴れまじないの十六茶を一口飲んで、A1A2編成が回送留置されている真室川駅へ。林鉄偲び、国鉄色を愛でる。天気回復、いい1日になりそうです。

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森のカトウ

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往路の「つばさリレー」追っかけが終わったのに、取りも直さず、道を急がなければなりません。真室川の温泉施設「梅里苑」の敷地内をループする、森林トロッコ列車の2便目、13時の発車まで、20分しかありません。ナビが教えてくれた所要時間は15分、はい、何とか間に合いました。おお、カトウ君が森の中の停車場で、静かに発車を待っているではありませんか!

奥羽本線の釜淵駅から森へと分け入っていたという真室川森林鉄道の面影を今に伝えようと、丸瀬布の少し小型?のひょうたん型のナローゲージが敷設され、林鉄の現役時代を偲ばせる森の中を走っています。先頭に立つDLは秋田の仁別森林鉄道のものだとか。カタカナの「カトウ」表記が、戦時中の製作機であることの証左となっています。

いやあ、こりゃあ、いい。まいったなあ。後に続く客車も、足回りは木曽から持ってきたもので、上物はレプリカながら、漫画のイラスト以外は、いい感じでどこぞの林鉄客車をトレースしています。丸瀬布同様の駆けっこ追っかけができそうです。時おり、はっきりと日が差しています。桜田2カットを頂戴することを目標に、大急ぎでロケハンに入りました。、

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初めての奥羽南線 

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奥羽南線でも横手までの区間は近年の蒸機運転時に来たことがありましたが、横手より南となると、撮ったことも乗ったこともない、カンレキを目の前にして、まったく初めての訪問となります。山形新幹線が到達する新庄までの区間は、ローカル電車のみが行きかう、ちょっと取り残されたような区間で、院内、及位という駅名を聞くだけで、古くからの峠越えの歴史が偲ばれます。

今回の快速「つばさリレー号」は、途中停車があっても数分というダイヤの立った設定で、追っかけは「ダメもと」と思っていました。が、そうはいっても、一応は可能性に挑戦です。高速インターに近い、焼きそばで有名な十文字付近でせっかく間に合った素直な築堤でドン曇りとなってしまったのは残念でしたが、気を取り直して、新庄への峠路を越えていきます。

そして、ちらちらと日差しが覗く、新庄直前、泉田付近。山間部のバイパスのおかげで、好ましい森バックのポイントに到達しましたが、ここでも、残念ながら日は差さず、、、でも、自分にとって初めての路線、初めての区間を行く、好ましい車両を撮るのは、ほんとに楽しいですね。光線は復路に期待して、ここまで来たら寄っておきたい、常々行きたかった真室川、例のナローを目指すことにしました。

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長雨過ぎて

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しかしまあ、今年の秋はよく降りますね。やっと集中豪雨を伴なう前線も去った土曜日(9/12)、朝イチのJL便で秋田へ向かいました。運が良ければ、午後から晴れ間の予報です。案の定宍戸錠、空港でクルマを借りてすぐに迎え撃った583系の「奥羽本線全線開通110周年記念号」はドン曇りの空の下を通過、駄菓子かし、その直後から日が差し始めました。

秋田駅で、青森へ向かう583系と離合出発するのが、485系センA1A2編成の「つばさリレー号」。新庄を往復するこのネタが、今日のメインディッシュです。急いで、順光側のアングルを探すことになり、時間がないのに加えて、目星の場所は草ボウ、やっとの思いで、先客が数人おられた場所へ戻ってきて、三脚を立てたのが、ちょうど列車が秋田を発車する頃でした。

ついに、本州ではこの編成が最後の国鉄色485系になってしまいました。あとは、すでに引退がアナウンスされている九州の5両編成のみ。さらに、国鉄色の特急電車としては、福知山の381系もいよいよカウントダウンに入っています。今日のA1A2編成は、両エンドで「つばさ」のイラストマークと字幕を使い分けるという、シール貼付ながら、趣向を凝らしたいでたちとなっています。いきなり晴れを頂戴し、幸先良いスタートとなりました。さて、今日は何度、晴れますか。鉄の神様に願いをかけながら、秋田道を南下いたしましょう。

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Pトップの仕事

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10日ほど、時計の針を戻します。それと、マイナーな遺構鉄から、平常のネタ鉄へ(爆) 長野への24系廃車回送のあった日(9/2)、その10分前に、Pトップに牽かれた旧客3輌が、東北線を下って行きました。前日に高崎から上ってきて、小山からはC11325号機を増結して北へ向かう、近年のPトップにはすっかりおなじみの仕事です。

ふと、思いました。もし、24系PCの解体が長野ではなく、郡山の担当だとしたら、この日の回送はPトップの仕事になったのだろうか……いや、田端PFでも、81通し牽引でも、大ネタも大ネタですね(笑)何せ、田端PFにも続々と廃車が出る時代、もはやブルトレ客車は641000との組み合わせしか、見られないのでしょうか。。。

今回の回送は、明日から左沢線で運転される「SL山形日和」のための回送でした。明日は久しぶりに、東北も天気が回復しそうです。だいぶ迷ったのですが、今回は蒸機+旧客でなく、別のネタを追って、秋田へ行ってこようと思います。この、都内遺構鉄と、遠出ネタ鉄の両立、相変わらず我ながらアマノジャクであります。

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路傍の国鉄~渋谷

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そして、渋谷駅の昭和レトロな通路部分、背後の銀座線側の鉄骨には、こんな製造銘板があったのです。最上段の1行は、誰がどう見ても、日本国有鉄道! 2行目の乱数表みたいなのは製造番号?で、次の行は「〇東京鉄骨橋梁製作所製作」でしょうか、ちょっと後で調べてみると、東京鉄骨橋梁製作所あらため「東京鉄骨橋梁」という会社が今も健在なのですね。

さらに次の行に、昭和30年、とかなりはっきり判読できますから、私と同学年、今年カンレキですね(笑)この写真も、あらためて日曜の朝に撮り直したものですが、ほろ酔いでうろうろしていたときに、ふとこの銘板が目に入ってきたときは、びっくりしたなあ。国鉄民営化からすでに四半世紀が経過して、都心も都心、渋谷の雑踏の片隅に、これが残っていたのですから。。。

ワサフ8000さんからコメントいただいて、彼もこれにお気づきだったとは、同じゴハチやネタトレ撮影の戦友が?と、少々驚きました。ゴツゴツしたリベットの中に埋め込まれた、在りし日の国鉄の匂いが、行き交う素敵なお姉さんの色香に飛ばされていく……2015年初秋、ささやかな渋谷ワンダーランドに乾杯!

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変遷のはざまで~渋谷

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その、営団時代の駅名標が出てきた、渋谷駅の改良工事ですが、あまたもろもろが完成するまで7年、旧東横線の場所が埼京線になり、銀座線のホームも移転するとか。すでに東横線の旧ホームは更地になってしまい、ヒカリエから望む、クレーンばかりが目立つ風景の中を、レトロ色の銀座線が行きかっています。

2週間ほど前、帰宅時間に東横線が止まってしまい、たまたま渋谷にいた私は、タクシー求めて右往左往する中で、山手線中央口から旧東横線改札を経てヒカリエに向かう通路で、こんな一角がまだ残っていたことに愕然としました。上部が木造で、手すりの付いた下部はなぜか鉄骨。これ、どこぞのローカル駅の跨線橋ではなく、都心も都心、渋谷駅2015年のひとコマなのですから。。。

すでに東急地上渋谷駅も記憶の彼方に去りつつあり、まさかこの部分がまだ改修されていないとは思いませんでした。夜の雑踏の中ではスマホレベルでも撮影困難で、あらためて日曜の朝に撮りに行ったのが、このカットです。そして、この背後に、思いもかけない鉄道遺産の大物が、もうひとつ、残っていたのです。

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捲ると、出てきた 2~渋谷

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西の寺田町、東の渋谷……ツイッターを「寺田町」で検索すると、こんなフレーズが出てきました。え? 渋谷! あらためて今度はグーグルで検索かけると、すぐに判明しました。大がかりな改修工事が続く、東京メトロ銀座線の渋谷駅に、これまた、カーテンウォールを「捲ると、出てきた」、営団時代の駅名標があるというのです。

昨夜(9/7)の帰り道、早速、行ってきました。西の寺田町の筆文字に比べると、思いきり時代は後になりますが、いやはや、これまた、古い、渋い。千代田線の開業で神宮前が表参道に改称された昭和47年以降のものであることは確かですが、暗闇に浮かび上がるゴチック変型の独特の書体は、これぞ、昭和の営団地下鉄!

到着専用ホームの、工事のフェンスの向こう側に存在するため、ライブビューでしか写真が撮れず、車両との絡みが撮れないのも残念ですが、すでに半月以上、フェンスの上にカメラを持って上げれば、いきなり昭和の営団がモニタに現われる状態が継続しています。東京メトロの関係者様、とりわけ鉄でも飲みでもお世話になっている、某爆飲メトロ様(笑)、銀座線駅レトロ化計画などはいかがでしょうか、とささやかに提案しておきたいと思います。

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捲ると、出てきた~寺田町

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さて、大阪に行ったならば、実はトワイライトどころではありません。直近の最大級のネタ、環状線寺田町駅ホーム壁の改修工事で、広告看板の裏に「捲ると、出てきた」、昭和レトロなんて生易しいものではない、筆文字の駅名標示です。いまだに古い鉄骨を使ったアーチ状のホームに、103系や201系が行き交う大阪環状線、こりゃあ写欲マックスそそられますなあ。

いやしかし、よくぞこんなものが残っていたものです。そして、一昔前なら工事中のひとコマとして、あっという間に忘れ去られるものが、今はご存じネット社会、瞬時に大阪中に知れ渡り、スマホ片手の皆さんでプチ激パとなるわけです。ツイッターで検索すれば、出てくるわ出てくるわ、実はこういう鉄道遺構鉄、撮り鉄よりずっと裾野が広いのかもしれません。

1周に小一時間を要する環状線、最初にすぐやってきた103系が1周してくるのを待つまで、201系や各種快速を絡めて、駅名標セットでスナップしました。すでにヲタの問い合わせ増加で、JR西は「現地もしくは京都博物館での保存を検討」とアナウンスを始められたようです。おっと、その前に、夜の雰囲気もいいだろうなあ。飲食店の居並ぶ寺田町周辺、これはソース二度づけなんかと兼ねて(笑)、近々再訪の必要がありそうです。



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総社ストレート

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昨日(9/5)、非鉄な所用で大阪に行ってきました。朝イチの新幹線で大阪入り、当初は15時過ぎの新大阪発で帰る予定でしたが、せっかくですから何かネタはないものか……はい、ありました。山陰トワイライト。駄菓子かし、瀬戸までのPF区間には間に合わない。岡山で新幹線を下車、中庄停車中の9033レをやっと追い抜き、最近流行りの「総社ストレート」を目指しました。

7月末からすでに何度も運転されている俗称「山陰トワイライト」。一度は撮りたいと思いつつ、機会を逸しているうちに、DD51重連区間の伯備線内の日照時間は少なくなるばかり、、、やっと今回、1カットだけでも間に合った!という感じです。凸凸トワイライトといえば昨年通った紀勢線を思い出しますが、このポイント通過がほぼ17時、10~11月の運転時には、もはや走行写真は望めません。

予報通り、午後から雲が多くなり、夕方ギラリライトとはまいりませんでしたが、原色DD重連の力強い走りを何とかキャッチすることができました。しかし、ここ総社ストレートといい、次の豪渓との間のアウトカーブといい、2015年真夏の夕方の夢のように鉄の間であっという間に知れ渡ったポイントでした。夜を徹して山陰を走破したあとの、DD単機牽引区間には、今回は至りませんでした。やまぐちのシゴナナと引っ掛けて、秋に一度は訪れたいものです。

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武蔵野線駅先

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この日(9/2)は早くとも夕方回復の曇り予報、蕨に続いて、東大宮操で折り返してきた配9638レを西浦和の下り込みで待ち構えるつもりでした。駄菓子かし、南浦和で武蔵野線の205系に乗り換える頃には、すっかり天気は完全回復、これでは西浦和は完璧サイド潰れ、すこしでもサイドに回りそうな新秋津に方針転換しました。

しかし、15年以上前を思い出して、瞬時に駅先端と光線との関係を順番に頭に思い浮かべるの、けっこう大変だったなあ(笑)それに、あの頃はロクゴのPやFの貨物狙いだから、客車9両とアングルとのバランスもわからない(笑)……おお、そうだそうだ、新秋津の手前は午後順光だったな、あ、そういえば駅先で朝の三重連を撮ったことがあったな……我ながらよくぞここまで思い出したものです(お〇核爆)

晩夏9月の13時過ぎ、クルマも三脚も脚立も使えない、手持ちスーツ鉄には、この光線がベストと納得せざるをえませんでした。ここでも、ブルトレ編成の最後に、鉄の神様が有難いことに味方していただきました。ゆっくりやってきた配9638レを待ち構える我々の背後には、停車中、それも発車時刻が迫る205系普電! このあと、晴天の下、甲斐の山あいで繰り広げられるであろう名シーンに後ろ髪をひかれながら、西国分寺から中央線で仕事に戻っていきました。

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ジャンル : 趣味・実用

早くも廃回

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「北斗星」仕業の終了から10日、オク24系の長野への第1陣の廃車回送が、今日(9/2)、早くも行われました。つい先日も青森の24系の廃回があったばかり、「あけぼの」ラストからずいぶん経ってからの配給だなあ、と思っていたら、今度は矢継ぎ早のドナドナ、「北斗星」の思い出をしみじみ反芻する時間もありませんなあ。。。

SNSを眺めていたら「客車がまだ綺麗で、北斗星客車で行く信州クルーズ、と言われてもわからない」との書き込みがあり、思わず膝を打ちましたが、それならカニが2両続くはずはありません。でも、今回のダイヤ設定は尾久発11時過ぎ、長野着夕刻ですから、いつかの201系のように、上野発で団臨設定ができたかもしれませんね(笑)

「北斗星」が終わっても、しばらくは団臨やイベント列車があるのだろうなあ、とぼんやり思ってた矢先の配給です。おいおい、もう、ブルトレ編成の写真を撮るのは、廃回しかないのか、、、若い皆さんに混じって、久しぶりのホーム先端スーツ鉄、カブリの確率の高いこの駅で裏カブリなら結果オーライ、最後かもしれないブルトレ編成撮影に、鉄の神様がほんの少し、微笑んでくれました。

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トップスターに敬礼!

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再び転車台に乗ったハチロクが、翌日の「スチーム号」位置に移動した後、16時30分、この日最後のぐるぐる展示のため、C622号機が、DE10の牽引で引き出されました。蒸気機関車館のラストに、昔も今も変わらぬトップスターであるこのカマに火が入っていないのは残念ですが、自分が梅小路を去る、最後の一瞬に転車台に出てきてくれたことに、ただただ感謝です。

そういえば、43年前、姫路までの「SL白鷺号」、1枚ぐらいはまともな写真を撮りたかったなあ。京都駅発車を撮ろうとしたときは快速にカブられ、満を持して山崎へ行こうとしたときは、風邪発熱で涙をのみました。枯れ鉄さんは、ちゃんと撮れたのか、羨ましいなあ。あの頃は、まさか最初の年だけでC62の運転が終わるなどとは夢にも思わず、大学受験が終われば、また何度も撮れるものだと、信じて疑いませんでした。若かったよなあ。ガキだったよなあ。

小樽築港へやっと行くことができた高1の春休み、「ニセコ」重連はすでになく、かろうじて短い各停を牽くこのカマを撮りました。思えばそれ以来、このカマをちゃんと撮ることを夢見て、今日まで鉄を続けているような気がします。翌日の最終日(8/30)、最後のぐるぐる展示は、後から広島からやってきたC621号機だったようです。その前日、自分の梅小路機関車館訪問の最後に、スワローエンゼルがこうして付き合ってくれたことに、往年の写真集のタイトルを思い出して、いざ、蒸気機関車に、敬礼!

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