やまぐち沸活

140830jifuku-nabekura9521.jpg
沸活、山口線。8/23に1年以上ぶりに全線運転が再開された山口線沿線のポスターや掲示物には、シゴナナの写真やイラストとともに、沸活、この力強いひとことが目立っていました。そして、長らく地福折り返しだった、SLやまぐち号も津和野へ。DLやまぐち号ももう少し撮りたかった、というのは別にして(笑)、先週、今週のみの記念の重連見物に、土曜日(8/30)に日帰りで行ってきました。

いつも通りに、宮野の後は長門峡、といくところが、いつもの数割増しの駐車車両にあえなくパス、こうなったら、今日は運転再開区間を狙うことにいたしましょう。ダイヤ変更で停車時間が長くなった地福の発車に余裕をもって到着、そうそう、この電柱の少し外側あたりだよなあ、と久しぶりの踏切際に三脚を立てるだけで、。何だか嬉しくなってきます。

もともと重連は少し撮りにくいのがこの踏切ですが、真新しいおでん棒が手前に立ったりして、望遠アングルを選択せざるを得ませんでした。でも、やっぱり、いいなあ、ここの発車。帰ってきたシゴナナはもちろん、地福往復で頑張ったシゴロクも、いい煙出していますね。そして、その二条の煙の沸活を祝うように、ここでも列車に稲レフが当たり(笑)、季節はもうすぐ秋、トンボがあちこちで飛んでいました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

近頃お約束のボンネット

140824nakayoshi9.jpg
近頃、ローカルトレインVなイベントの撮影ポイントに、各地で動態保存されているボンネットバスが顔を出すことが多くなりました。飛行機とともに、バスはかなり鉄と人口が重なっていると言われますが、私は飛行機の修行はするものの、バスは今に至っても門外漢、ボンネットバスが出てきても、ああそうか、とぼんやり見送ることがほとんどでした。

ところが、今回ばかりは、こうして撮ってしまいました。ここなかよし鉄道での並走はちょっと無理ですが、こういう踏切もどきの場所にボンネットバスを停めていただいたものですから、3往復めの本運転を終えて帰ってきたキハ1803との絡みをついつい、嬉々として撮ってしまったのです。こうなると、バスマニアの皆さんにおまかせして……なんて昨日まで言っていたのが嘘のように(笑)、エッ、奈良交通のボンネットバスが未通の五新線を走る?などと色めき立ってしまうのだから、我ながらアマノジャクここに極まれりですね。

このキハが浜松にいたのは1964年までですから、バスはかなりまだボンネットが多かった時代でしょうね。そして、尾小屋廃止の70年代半ばになると、もはやボンネットは少なくなっていたのではないでしょうか。デジタルの世の中になり、これをパソコンでモノクロ反転するのは反則でしょうが、正直言って、初めて反則に手を染めたくなりました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

遠鉄浜松行、気賀口行

140824nakayoshi4.jpg
試運転が終わると、いつもの4両編成の続行で、いよいよ遠鉄時代を模した大型の行先板も凛々しく、子供たち、いや鉄のほうが多いかも?(笑)の乗客を乗せた本運転が始まりました。しかし、この行先板、カッコいいなあ。「試運転」の白も実際に写真が残っているようですが、この青地も奥山線の現役当時、いかにも昭和中期の匂いがして、いい味出していますね。

真新しい塗色を見て、国鉄末期からJR初期のゴハチ茶ガマリバイバルを思い出しました。パックも122も、あまりにもピカピカで、何気に塗色の下の、前の色が想像できるところが、逆にけっこうググッときたものです。このキハ1803の場合は、あらかじめ時期限定とわかっているだけに、タイムマシンから一瞬だけ脱け出たような、不思議な感覚に陥ります。

行き止まりの終点近くのわずかな区間が、晴れればほぼ車両全体に日が当たる、なかよし鉄道のお立ち台になっています。春の朝は行きの列車が順光でしたが、夏はこうして返しが顔にも日が当たります。奥山線、というからには、末端の山間部では、木々の深いところを走っていたのでしょうか。その当時の撮り鉄の大先輩も、日が当たる場所を探すのに苦労されたのかなあ、などと、またまたどうでもいいことをウキウキと考えていました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

遠鉄奥山線発車

140824nakayoshi8.jpg
先週末の日曜日(8/24)は、尾小屋鉄道の軽便車両を動態保存する、粟津の「なかよし鉄道」の、年に2回の大運動会、すなわち4両連結運転の日でした。今回、そこに加わったのが、日頃は尾小屋鉱山跡の展示館で20mの距離を往復しているキハ3で、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の皆さんの献身的なご努力で、何と、尾小屋の前に所属した遠州鉄道奥山線時代の姿に復元のうえ、なかよし鉄道に移送して運転されたのです。

このキハが遠鉄から尾小屋にやってきたのが、ちょうど50年前の1964年ですから、1回目の(笑)東京オリンピックの年になります。キハ3としての姿を、廃止直前の時期に撮ったことがありますが、「3」の切り文字は遠鉄時代そのままに残されていたなんて、40年後の今日まで知りませんでした。デッキのない、どちらかというと新しめの、ひょうきんな顔した気動車だなあ、というのが、ナローにギリギリ間に合った、ガキ鉄の印象でした。

とにかく試運転に間に合わなければ、と朝イチの赤便で小松空港に到着後、青便で到着した友人と、タクシーを奮発しました。ひと目見るなり、いやあ、まいったなあ、素晴らしい! その昔のそのまた昔、日本の各地の軽便鉄道には、こうした渋い色合いの車両が走っていたのでしょうね。いつもの20倍の距離を走る晴れ舞台に向けて、排気煙を棚引かせながら、慎重に試運転が始まりました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

稲レフを浴びて

140816tsurugasaka-tsugarush.jpg
津軽湯の沢で撮影した利点は、高速碇ヶ関インターが近いことで、青森到着直前のエリアで、もう一度、臨時「あけぼの」の撮影が可能となりました。同行の友人の機転で、撮影地はこれまたインターから近い津軽新城周辺でセレクト、青々と植えられた稲が美しい小築堤脇の小道に、三脚を立てました。

時計は正午を回って、晴れれば逆光になるポイントですが、ドン曇りだからいいよね、と場所を決めたこういうときに限って、日が差してきました。朝の西目と違って、こういう晴れ間は痛し痒し、もはや場所移動の余裕もなく、そのまま待つこと数分で、定時運転の赤い機関車と青い客車がファインダーに入ってきました。

ところが、災い転じて……も、たまにはあるものです。すでにFBで友人が「稲レフ」と見事な表現をしてくれましたが、トップライトを浴びた稲の絨毯がレフ板となって、まるで少しサイドライトが当たっているような光線となったのです。いやはや、夏のトップライトだって、捨てたものではありませんね。まだまだ写真は、奥が深い。修行の足りない自分としては、冬臨をぜひ運転していただいて、この場所で、雪晴れのレフにも挑戦してみたいものです。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

矢立峠の残像

140816tsugaruyunosawa9021.jpg
いつもなら、鯉川、二ツ井と回数を稼いでいく下り「あけぼの」の追っかけですが、今回は再びドン曇りとなった空に方針変更、かねてより一度、曇りの日に狙いたかった、津軽湯の沢のトンネル飛び出しに、西目から直行することにしました。

現役蒸機の時代、京都のガキ鉄に矢立峠ははるか遠い場所で、RJ誌のツアー?で運転されたデコイチ三重連の写真を見るにつけても、ああ、ここは山の中の鬱蒼としたところで、なかなか開けた場所がないのだなあ、などと、想像していました。30年以上経って、このあたりをうろうろするようになっても、新線でもなかなか開けた場所は限られるのだなあ、とため息をつきながら、峠の国道を往復したものです。

そしてこの日(8/16)、ようやくやってきた峠の小駅は、想像していた通りの鬱蒼とした森に囲まれていました。そうか、いつもの文科系詠嘆鉄ですが、あの時代のDD51「日本海」から始まったこの峠のブルトレの歴史が、大団円を迎えつつあるのだなあ。そう思うと、柄にもないこと言いますが(笑)、曇りもたまには、いとをかし、です。編成が短くなったのは残念だなあ、などと野暮なことを言うのは、やめておきましょう。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

夏の朝、海辺の幸運

140816nishime9021.jpg
お盆休みの前後に18日間運転された夏臨の「あけぼの」、羽越本線の海沿い区間で撮れるのはもしかしたら最後かもしれない、と天気予報のあまりよくなかった先週末(8/16~17)でしたが、日本海の肴で一杯飲りたいということもあって(笑)、金曜最終の庄内行き青便で出撃しました。

翌朝の予報は雨のち曇り、こりゃあまいったなあ、もう飲んでしまえといきたい、こういうときに限って、ホテル周辺の居酒屋は皆、お盆で早仕舞い、ま、参加賞狙いで追っかけましょうと、鶴岡の手前でカブリついたあとは、ネットで検索したニューポイント、西目俯瞰の地ベタアングルを目指しました。なぜか時おり雲の合間から日が差すたびに、そんなうまい話があるものか、はやる気持を抑えにかかります。

カメラ位置を決めたのが通過20分前、ここまできたら、フル露出も一応、測っておきましょう。同行の友人は、急遽、俯瞰アングルへの移動を決定、あとは運をお天道様にまかせます。そして、それからの時間の長いこと、長いこと。やがて訪れた夏の朝の幸運に、天のどこかにおわします鉄の神様に、深い深い感謝を捧げたのでした。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

感謝のハートマーク

140815kikuna-shinyokohama2.jpg
今朝(8/23)の大船行き快速運用でラストランを終えた205系H1編成ですが、八王子方には、「感謝」と大きく記されたハートのヘッドマークが掲出されていました。そうか、ありがとうの次は感謝か、などとどうでもいいことを考えているうちに、そうだ、中央線201系のラスト近くにも、ハートマークがあったなあ、と懐かしく思い出したのですが。

その感謝のハートマーク、どうやら順光で撮れる場所はかなり限定されたようです。それも、午後の遅めの限られた時間帯。目星を付けておいた菊名某所の15時過ぎ、まだ十分サイドに日が回っていませんが、これから伸びる建物の影を考えると、ギリギリ及第点という光線状態で、小さな脚立を持った若者の横に会釈して入れていただきました。

「光線考えると、やっぱりここしかありませんよね。それなのに、意外とここは人が少ないんです」聞くとこの沿線の大学生の彼は地元の利を生かして、光線重視でロケハンを重ねたとか。「順光で撮っておかないと、あとで後悔するんですよね」……おお、若いのにいいこと言うなあ。桜田順光などというギャグは通じそうにないのでやめておきましたが、我が意を得たりとばかり、若い好青年と写真談義が弾みました。

通過後、彼とモニタを見せ合って、小さくガッツポーズ! いやはや、撮り鉄、それも首都圏シチサンネタ鉄だって、まだまだ捨てたものじゃありません。今日のラストラン、彼はどこで撮ったのでしょうか。私ははすっかり出遅れて買えませんでしたが、楽しみにしていた記念入場券は買えたのかな? 感謝のハートマークの両側にテールライトを光らせて去っていった横浜線205系、今度はジャカルタでの再会を楽しみにすることにいたしましょうか。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

ああ懐かしの誤乗防止

140815kikuna-oguchi1.jpg
埼京線と同じく残り1編成となった横浜線の205系ですが、明日(8/23)のラストランまで、お名残りヘッドマークを装着して運転されています。この期に及ぶまで出動機会がありませんでしたが、馴染みのある横浜市内だけでも撮っておこうと、先週、菊名周辺をうろうろしてきました。

東神奈川方のヘッドマークは、昭和40~50年代、京浜東北線や山手線から転属してきたスカイブルーや緑の103系の前面に付けられた誤乗防止の看板を彷彿させる、「横浜線」の大きな文字が泣かせてくれます。今日の205系に至るまで、首都圏の電車転配の歴史は、メインラインから横浜・南武線へ、というのが一つのパターンでした。今回の世代交代は新製車の投入ですが、JR東の中の方、よくぞ粋なデザインを考えていただいたものです。

近年は新幹線品川駅の開業でそちらを利用することがほとんどになりましたが、東横沿線に長く暮らす私にとって、横浜線はほとんど菊名~新横浜のみ乗るもので、ごくたまに東神奈川の歩道橋でロクイチ撮って、新横浜から京都へ向かうこともありました。八王子方に行けば、もう少し開けた撮影地も散在しているようですが、ここは馴染みのイメージにこだわりましょう。港北の住宅地を縫って走るシーンをいくつか記録して、お別れしたいと思います。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

貨物7502次

140810yamaka7502.jpg
新竹の駅舎がらみで筥光号と自強号を2本ずつ撮ったあと、新竹から停車と連解結を繰り返しながら進む、貨物7502次とともに、台北方向に戻っていくことにしました。この貨物列車、無蓋車、有蓋車からホッパー車、長物車、さらには配給の客車や気動車が連結されることもあり、編成は毎日違うという、一昔前の正しい貨物列車のスタイルを今に残しています。

事実、この日(8/10)も、新竹に入線した段階ではホッパー車だけの編成だったのが、いつのまにか日本のワムみたいな貨車だけとなり、途中からはそれに無蓋車が加わるという、バラエティ豊かな編成をみせてくれました。ここまできたら、客車も連結してほしかったなあ、などというのは贅沢ですが(笑)

今回の旅のラストカットは、もう台北にほど近い山佳のホームで、カーブを回ってくる7502次を捉えることにしました。接近信号が変わると、ホームの詰所から駅員氏が登場、当方軽く会釈すると、日本語で「カモツ、カモツ」と笑顔が返ってきました。そうだよなあ、こうしてキッチリ通過を見送る駅員氏などというのも、日本ではめっきり少なくなってしまいましたね。そこを通過する、懐かしき一昔前の正しい貨物列車、これまた今後の訪台時の重要なターゲットになりそうです。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

新竹舊的車站

140810shinchiku506-1.jpg
3日間の営業運転を終えたシゴナナは、当日夜に花蓮に回送され、その後の返却スジは改めて設定されることになりました。回送が翌日の昼間なら撮影を考えていたのですが、これでは台北へ戻って、他のターゲットを考えたほうがよさそうです。夕方の松山発の青便までの間、新竹の駅舎を見に行くことにしました。

昨年、100周年を祝ったこの洋風建築は、台湾最古の駅舎で、来年にはJR東との間で、東京駅の姉妹駅として協定が締結される予定です。台中駅もそうですが、東京駅とちょっと違うのは、こうして駅構内のホーム側から時計台を含めたバロック建築を眺められることで、電機と色を合わせた筥光号は、見事にバックの駅舎とフィットしています。

重要文化財に指定されたというこの駅舎、ホームの古い柱や梁も再塗装して整備され、この筥光号だけでなく、イタリア製EMU300の自強号が入ってきたときも、まるで映画のワンシーンのような、いい表情を見せてくれました。駅舎と古めの優等列車のコラボ、いやはや、またひとつ、追求すべき台湾鉄のジャンルができてしまいました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

女王再見

140809shikano-yamazato.jpg
鉄てんこ盛りの徳高陸橋から先は、残念ながら天気はドン曇りとなり、鉄路迷の追っかけもややトーンダウンとなりました。関山の次は山里まで停車はなく、関山を出たところで撮った方が安全でしたが、ここは信頼随一の黄先生計程車におまかせしましょう。台東方の有名ポイント、鹿野渓橋への追撃を決断しました。

対岸に渡るには国道をぐるっと15分ほど迂回しなければ到達しないのが、この撮影地の大きなネック、今回も少し迷いましたが何とか10数分前に到着しました。大淀川よりずっと広い川幅だなあとか、このコンクリート橋の雰囲気は佐土原だなあとか、これ以上、昔日の日豊本線にたとえるのは、力走する台式シゴナナに失礼だから、このあたりでやめにしましょう(笑)

そういえば先月、筥光号に乗りあわせた青年は、台東までライブに行くミュージシャンでした。SNSで教えてもらったのですが、台東を拠点に、今年もジャパンツアーを行う予定のロック・ミュージシャンがいて、彼は3年前に宮城・気仙沼でのライブも行ったそうです。何だかいいなあ、日台の絆。次回のシゴナナ運転時には、夜はストリートライブでも聞きながら、台湾ビールで乾杯といきたいなあ、とちょっとウキウキした気持で、台北へのプユマ号の客となりました。




テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

沿線随一、徳高陸橋

140809umihata-sekiyama1.jpg
最初から、沿線随一の撮影名所はここだろうなあ、と思っていました。私も黄先生に迷わず「次は海端の先の橋の上ね」とお願いし、到着した徳高陸橋と呼ばれるオーバークロスは、すでに数十人の鉄が待機し、いつもは黙認される陸橋上の駐車を排除しようと、パトカーが橋の上の往復を繰り返していました。

これまた詠嘆調になりますが、DR2700や復興号、筥光号と、つい先日の電化前まで撮影を繰り返したこの場所で、電化後すぐに蒸機のイベント列車を撮ることになろうとは。。。後から聞くと、3日間で明暗が分かれたようで、初日はほとんど無煙、2日目は何とクライマックスなところで一度停まってから爆煙で発車。そして3日目(8/9)は、ご覧のように微煙というか、許容範囲のごく自然な煙をまとわりつかせて、シゴナナらしく軽快に通過していきました。

そういえば1974年の宮崎も、駅発車を除いては、あまり煙が出なかったなあ。ほんとうは、爆煙写真が少し恋しくなってきたのですが、山口や磐西に移動するわけにもまいりません。関山を過ぎると、台東まで続く平坦区間はDR2700にも通い慣れた路で、優等列車の待避が車掌掛の大きな仕事となります。そして、玉里、池上、関山と続く東部幹線のこの区間は、美味しい駅弁が揃ってることでも有名です。池上の停車中に仕入れた便當を、列車を待つ前に、堪能させていただきましょう。


テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

40年後の架線下発車

140809tomisato.jpg
玉里で客車への連結前、側線で短いウォーミングアップを繰り返した台式シゴナナは、いよいよ「郵輪式列車」といわれる、日本の団臨みたいな会員制のイベント列車を牽いて、台東へ向かいます。池上、関山といった主要駅でけっこう長い停車があり、集まった鉄路迷が追っかけ態勢に入ってるのは、いずこも同じ鉄なイベントデーです。

気候がら、あまり煙の出ない台湾の蒸気列車ですが、発車なら少しは出るだろうと、自強号との交換停車の冨里で、まずはファーストショットと企てました。停車中から予想以上に上がっている煙に、ファインダーは縦位置を選択……ここで、はたと思い当りました。この構図、昔、どこかでやったことがあるなあ。。。

奇しくもちょうど40年前、1974年、電化工事のほぼ完成した日豊本線。高鍋で、佐土原で、宮崎神宮で、今日の台湾と同じような架線下の発車シーンを撮ったのでした。もちろん、ヘッドマークのない定期列車でしたが、この立ち位置が暗黙と自覚のうちに許されるのも同じです。翻って考えると、新山口や新津に架線はあっても、今こういう写真は撮れませんね。
海と時間を越えて、シゴナナがシゴナナらしいアングルをやっとひとつ発見したようで、ちょっぴり嬉しくなりました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

玉里鎮の8月

140809tamasato1.jpg
先に現地に入っていたSさんから、昼過ぎの発車まで、シゴナナは玉里構内外れの給水スペースで待機していると聞いて、早速、台東方の踏切を渡った側線に行ってみました。計程車の黄先生、「ああ、ここは機関区のあったところよ」……ン? 機務段じゃなくて、機関区なんだ。おそらく戦前の呼び名がふと口をついて出てきたのでしょうね。

「グラマンの機銃掃射、知ってるか。怖かったなあ。いつも列車を狙う、最も狙われるのは、機関区。ぱあっと火が上がったとき、よく覚えてるよ。それに、軍事教練の憲兵、怖かったなあ。そう、青年学校。あのままいったら、日本の軍人なったかもしれない」 美しきシゴナナが南国の木の下でのんびり待機しているこの場所で、黄先生の60数年前の回顧談を聞いていると、そうだ、今年も8月が来たのだなあ、と少し厳粛な気持ちになってきます。

ふと気がつくと、この場所には架線がありませんでした。おそらく、CT273号機に台東線への入線実績はないのでしょうが、架線がないせいで、ああ、こうしてこの機関車は台湾の各地で走ってきたのだなあ、と蒸気現役時代の台湾にいるような気分にもなります。そして特筆すべきは、小ぶりで上品なヘッドマーク! いやはや、集集線のあの大きなマークが嘘のように、端正なシゴナナのスタイルに似合っているではありませんか。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

女王降臨

140809sanmin-tamasato2.jpg
6月に復活した「女王」こと台湾のシゴナナ、CT273号機が、電化完成直後の台東線で運転されるとのニュースが入ったのは、7月も半ばになってからでした。8月初旬のわずか3日間(8/7~9)、区間は勝手知ったる(笑)玉里~台東です。インドネシアから帰ってきて、天気が良ければ「あけぼの」でも行こうかと思ってたところに、え~いままよ、と弾丸ツアーを入れ込みました。

撮影可能日は、わずか1日(8/9)。前日の午後便で台北入り、自強号で花蓮に至り、小屹でビールの後、ホテルに入りました。例によってギリギリになって、当日朝は花蓮から編成ごと回送と判明、始発の区間車の前に駅に行くと、先頭は何と青ガマ! 後続の自強号で追い抜き、瑞穂で待機してもらった黄先生計程車に乗り込みました。

わずか1か月前に、もうしばらく来ることはないなあと思った三民~玉里の旧大禹駅跡で待つこと20分、青ガマ+シゴナナに従うは、藍皮客車で揃う予定が、高雄の痛ましい事故の影響で2両が復興客車に差し替えられていました。もちろん青で揃ったほうがキレイなのでしょうが、復興迷のこちらとしては、この編成も好!ですね。おお、初めて見る、動く台式シゴナナ! DL先頭も播但線だと思えば悪くない(?!)これは朝からテンションが上がってきましたなあ!

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

日没寸前、少し雲隠れ

140804olean2.jpg
さて、インドネシアの報告をお約束の夕陽でフィナーレ、と思ってたところで、何の関係もありませんが、今夜は新宿で「朝日のような夕日をつれて2014」を観てきました。アカシアのロールキャベツで腹ごしらえして、当日券で紀伊國屋ホールで芝居だなんて、まるで休鉄・演劇オタクの20代に戻ったようです。ま、復活バリ鉄20数年、これは簡単に戻れませんが(笑)

しかしまあ、思えば遠くへ来たもので、インドネシアのサトウキビ畑の夕陽を何度も見ることになろうとは、ゴハチやロクニでバリ鉄の仲間入りした頃からしても、とても想像もつきませんでした。そして、銀塩時代には考えられなかった、ホワイトバランス設定を変えるだけで、お約束の夕陽写真の一丁あがり、あとのセレクト基準は影絵の人物の動き次第。。。

今年は日没寸前、ご覧のように太陽が薄い雲にかかってしまいましたが、逆に微妙なニュアンスが出たようにも思います。シューベルツの名曲「夕陽よおやすみ」が口をついて出てくるのも例年通りのお約束(笑)、それでも、このシーンを見て、撮って、堪能すると、ああ遠くまで来てよかったなあ、としみじみ思うのでした。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

力尽きたカマ

140805assenbagus1.jpg
アッセンバガスで本来は前日に行われるはずだった、我々のツアーのチャーターは、カマの不調により延期となり、深夜までの整備により、やっと翌朝、空ローリーを組成してテンダファーストで工場内のヤードを出発しました。ところが、ヤードを出る直前で脱線、さらに500mほど行ったところで蒸気が上がらず、あえなくリタイアとなりました。

何せ、夏の3か月しか稼働しない製糖工場のカマ、それも、ここアッセンバガスでは本来の仕業はDL化され、ファン向けのチャーターでしか動かないのですから、本調子にならないのも仕方ないことなのでしょう。救援のDLが来るまでの間、ローリーから離してヤシの木の下でワンショット、これ以上はもう望むべくもありませんでした。

しかし、フィールドを横断して海辺に至るという、ここの「海線」、今までどのチャーターも終点まで行ったという話を聞いたことがない、ハードルの高さです。このカマの調子では、はたしてリベンジのチャンスがあるかどうか心配ですが、ここは気持ちを切り替えて、オレアンに戻って、再び夕陽に賭けることにしました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

ヤードのヌシ

140804assenbagusDL1.jpg
私が初めてインドネシアを訪れた8年前は、多くの製糖工場のヤードで、DLに混じって長いローリーの入換に精を出すカマがいたりしたものです。それが、最近では西部のスラギやパンカには残っているものの、東部ではオレアンもアッセンバグスも入換作業はすべてDL、カマの敵と思いきや、これはこれで素晴らしい雰囲気の、小さなDLが走り回っていました。

今回訪問した両工場とも、稼働するカマはわずかに1輌、何だかDD54の群れに混じった福知山機関区C57?! という感じです。でも、ガキ鉄の時代、飽くことなく眺めた機関車配置表、おお、ここはすでにDL化されたのに、予備で蒸機が残っているのだな、でも長くはないのだろうな、などとまだ見ぬ遠い機関区のカマに思いを馳せた時代を思い出します。

そして、そんなことより、丸瀬布や木曽でしか見られないようなDLが、現役も現役、毎日くたくたになるまで大活躍しているのです。蒸機と同じように、ここアッセンバグスでも、微妙な縁取りのラインが入ったりしているのも、これも毎年色が変わるのかな?などと、興味津々のタネが尽きません。

おっと、何を撮るためにインドネシアに来たのか、ちょっとわからなくなってきました(笑)ヤードのヌシの撮影はこのあたりで切り上げて、チャーターに向けて整備中のカマの様子をクラに見に行くことにいたしましょう。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

夕陽の神様

140802orean2.jpg
順光側からのギラリタイムが終わると、日没までの夕陽ショーは、観客席を逆光・シルエット側に移して、いよいよ日没寸前の17時前後にクライマックスを迎えます。さすがに赤道直下、国内で夏に写真撮ってる感覚よりは、2時間近く早い日の入りで、このあとすぐに冷たいビンタンビールが待ってると思うと、最後の10分の集中力が違います。

おや、一昨年、開けた場所でシルエットを撮ったのはこのあたり……と目星を付けたのですが、芭石の菜の花と同じで、年や時期によってサトウキビの刈入れ箇所が違います。前回は収穫後で開けた位置からシルエットが撮れたのですが、今回はまだ高いサトウキビが聳え立つばかりで、結果、ご覧のようなアングルを選択せざるをえませんでした。

そういえば今回、初めてツアーに参加された方に、僭越ながら夕陽撮影時のホワイトバランス設定をお伝えしたのですが、これ、私も同じように先輩から現場で「曇天か日陰」と教えてもらったのでした。馬下や北舟岡で夕陽撮るにせよ、インドネシアの夕陽を経験しなければ、私もいまだにホワイトバランスオートで撮っていたのかもしれません。ジャワ島のシュガートレインの夕陽ショー、見ていて素晴らしいだけでなく、写真の幅を広げてくれた、夕陽の神様ともいうべき存在ですね!

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

夕陽到達~東ジャワ

140804olean1.jpg
昨夜、インドネシアから帰ってきました。ここ数年、夏休み恒例となった製糖工場に残る蒸機撮影の旅、今回はジャワ島東部の2つの工場に、シュガートレインを訪ねて来ました。インドネシア暑かったでしょう?と訊かれて、いやあそれほどでもないですよと答えたのは数年前のこと、今年は自信を持って答えられます、東京よりかなり涼しいですよ、と(笑)

ジャカルタから国内線を乗り継いで到着したインドネシア第2の都市スラバヤを翌朝に出発、岬めぐりみたいな海岸線を縫いながら、車に揺られること6時間、2年ぶりのオレアンに、何とか日没前に到達しました。ラッキーなことに、今日は4号機がフィールドに出ている! 畑の中の集積場では、すでにサトウキビを積んだローリーが組成され、先頭のカマが今まさに夕暮れの色を帯び始めた、日没1時間前の太陽にギラギラと照らされています。

ジャワ島の各地に無数に存在した製糖工場の専用線も、蒸機が現役としてフィールドに出るのは、ここオレアンと西部のスンバルハルジョの2か所だけになってしまいました。今なお現役、ここにあり。これが曇ってしまえばどうってことないのは馬下と同じですが(笑)、今日はこの瞬間、長旅の疲れが一気に吹き飛びました。いやあ、来てよかったなあ。しかし、これも馬下と同じで、明日もあるとは限りません。さあ、日没までの夕陽ショーを、しっかり撮らせていただきましょう。



テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

いかめしの駅

140726motriC11207-1.jpg
「SL函館大沼号」は、駅弁いかめしで有名な森が折り返し駅で、C11207号は構内外れの留置線で、逆向き出発までのひとときを過ごします。敷地外の駐車場からスナップしたのですが、これがまた、いい雰囲気なんですね。昔は急行ニセコや長い貨物が発着した広い構内も今はがらんとしていて、時おりC11のコンプレッサーの音が海風に紛れていきます。

北海道によく見られる屋根の高い跨線橋と古いホームが、荒涼とした空気感にマッチして、函館本線のかつての栄華を見事に偲ばせてくれます。そして、いかめしはデパートなどの催事販売が中心となり、この駅でわざわざ買うのは少数の乗り鉄な方だけかなと思いきや、キヨスクではいかめしグッズがいろいろ売られていて、何だかよくわからない時代になりました(笑)

そして、北海道の蒸機特有の二ツ目が煙を吐いて走るのも、もしかしたら、間もなく終了になってしまいそうです。現役時代をたどれば、日高線のC11に、胆振線のキューロク。考えてみれば、この207号機が二ツ目のままで復活したのは、後にC6120号機が東北時代のシールドビーム2灯で復活したり、シゴナナの門デフやデコイチの後藤デフなど、動態保存蒸機がいささかマニアックな装備を身に纏う、そのファーストランナーだったんですね。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

品川530

Author:品川530
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR