羽越旧客リバイバル

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坂町の街歩きを楽しめなかったのは残念でしたが、再びシゴナナを最後部にぶら下げて、EF81が旧客編成を村上まで回送する姿、この「ひな街道」の隠れた大ネタをきっちり撮らねばなりません。平林の先をロケハンしているうちに、国道との間に格好の畦道ポイントが見つかりました。

さすがに昭和47年、羽越電化直前の電蒸運転にこんな編成はなかったでしょうが、EF81の牽く羽越本線の客車列車は、JRになっても50系でけっこう後まで走っていましたね。もちろん50系の前は旧客で、しかも今日の回送の先頭に立つ134号機は、昭和49年度新製配置は酒田機関区ですから、ローズピンクと土崎色の違いこそあれ、ほとんどリバイバルといっていい、素晴らしきカップリングなんですね。

そういえば、新津のシゴナナの最後の定期運用も、秋田までのロングランが1往復と、村上までの区間運用が1往復でした。シゴナナが、そしてパーイチが旧客を牽いて往来していた時代の羽越本線が、ほんの少し、今日は甦ったようですね。パーイチがいちばん、久しぶりの旧客牽引を喜んでいるのかもしれません。いまだにどうやって電車が動くのかも知らない身、こういう文科系もののあはれ鉄、やめられませんなあ。

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草生す転車台

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村上に到着した旧客編成は、新津方にEF81を連結、最後部にシゴナナぶら下がりのままで、坂町へ回送されます。その昔の新津のシゴナナ現役時代は、村上折り返しの運用があり、村上駅にも転車台があったようですが、現在は坂町の機関区跡に残るターンテーブルを使うのが、「ひな街道」運転時の常となっています。

調べてみると、ほんの数年前まで、坂町には扇形庫の一部も残っていたようですが、今は解体されて、転車台の周りに放射状に残る何本かの線路が、こうして草生した状態で、往年の蒸機現役時代を偲ばせています。米坂線のキューロクが主力の機関区で、シゴナナの配置はありませんでしたが、今も活躍するD51498号機の現役最終配置はここ坂町なんですね。草に埋もれた二条のレールに、つわものどもの夢の跡、とありきたりのフレーズがよく似合います。

そして、坂町の駅から伸びる目抜き通りや、街のあちこちに、古き時代の「国鉄の町」の面影が残っていて、ちょっと嬉しくなりました。この古い商店は国鉄ご用達だったんだなあとか、この料理屋は機関区幹部の夜の会議室だったのだなあ、とかぼんやり考えていると、シゴナナの短い汽笛が聞こえ、入換が始まったようです。街の食堂で昼飯にしたいところですが、今日は回送列車のロケハンのため、先を急ぎましょう。

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春ほころぶ

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その先週末の強風の新潟が嘘のように、都内は桜がほころび始めました。ほころぶどころか、今日の陽気で開花はかなり進んだのでしょう。我が地元・目黒川でも、どうやら今夜は、はあ~、桜綺麗フライデーになったようです。いいなあ、春、桜でもってほろ酔いもいいけれど、桜鉄もしっかりこなさなければなりません(笑)

取り急ぎ、7700系の終焉迫る池上線に、開花状況の確認に行ってきました。石川台駅にほど近い、この桜の有名ポイント、実はまだまともに撮ったことがなく、今日は満開時の再訪を約して、アングルの確認ってところです。いちばん日当たりの良い桜の枝のみがけっこう開花していて、五反田行きの後追いが綺麗にファインダーに収まりました。

しかし、池上・多摩川線のヌシだった7700系も、いまや3本に1本、来るかどうかという感じです。今日は残念ながらクラシック7910Fは昼間は雪が谷大塚でお昼寝で、赤帯車を撮るにも、待つこと30分以上でしたが、考えてみれば、JRのダイヤ改正で消えたもの、たとえば北王子支線の貨物は、桜を待たずに消えてしまったのですね。それに比べて、最後の桜に別れを告げることのできる7700系、その春の匂いをしっかり記録したいと思います。

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強風

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新潟発の本運転列車を、まずは白新線内で待ち構えました。この「SL村上ひな街道」随一の撮影ポイントといえば、とりあえずは佐々木駅手前のインカーブです。しかし、このインカーブの角度だと、カマの部分が変に圧縮されてしまいます。それが気になって、初日はパス、2日目も検索かけまくって、早通の手前に、別のインカーブのポイントを何とか見つけました。

初日は強風に雨、さらに雹(ひょう)まで降ってくるという、季節の変わり目らしい、大荒れの天気でした。2日目はそれほどでないにせよ、相変わらず、煙は空を巻き、ご覧のように客車にうっすらとベールをかけるまでになってしまいました。そういえば、佐々木カーブも今までこれぞ、という写真を見たことがありません。いつの間にか遠くなりつつある、昭和の時代から、このあたりの強風は、新津のシゴナナを悩ませてきたのですね。

あ、そうそう、そりゃあヘッドマークは気になりますが、今日は昭和47年春、新潟植樹祭の御召列車の訓練運転だと思い込むことにいたしましょう。昭和49年春、宮崎電化直前の日豊本線にしてもいいのですが、ここは新潟のシゴナナの歴史に敬意を表して、白新線を御召訓練さながらに、村上までの行路をトレースいたしましょう。その時代の南九州ではありえない門デフ&スノープロウ、ゲテモノというのはあまりにも貴重で美しい、時空を超えたシゴナナの素晴らしき姿を、デジタル画像に残せる幸運を、今あらためて感謝したいと思います。

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新津駅、朝の静寂

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残る三連休の2日(3/22~23)、新潟へ行ってきました。門デフ+旧客での運転となった「SL村上ひな街道」、天気には恵まれませんでしたが、3月いっぱいの大休プレミアメンバーズのアップグレード消化も兼ねて(笑)、久しぶりのフル1泊2日鉄でした。しかし、空の上級会員防衛と同様、どこか本末転倒な気がしますが(爆)

それにしても、復活蒸気としては初のカップリングとなる、門デフ+旧客は見る前からゾクゾクっとしますね。シゴナナの出区を待つ新津駅の側線には、すでにDE10+旧客6輌が待機し、古いホームの柱や梁の醸し出す雰囲気と相まって、これから始まる昭和40年代への旅の、静かなプロローグを感じさせます。

駅舎は橋上駅となりましたが、この駅の基本構造や、検修庫のある位置も、C571号機や180号機が現役だった時代とほとんど変わっていないのでしょう。汽笛を模した発車ベルかと思いきや、本物のシゴナナの汽笛が運輸区のほうから聞こえてきました。ホームの反対側の先端の鉄たちが蠢きだしたようです。昭和40年代の妄想から、2014年の撮り鉄に戻って、新潟への回送列車に先行することにいたしましょう。

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花咲く秩父

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そして三連休初日(3/21)、再び湘南新宿ラインで恵比寿から1時間10数分で熊谷到着、梅の花もほころび始めた秩鉄沿線で、1003Fのさよなら団臨撮影と相成りました。予報は晴れですが、現地はときどきゲリラ雲、こういうときは順光側で待つに限ります。まずは下りの数少ない順光ポイント、樋口の先を選択しましたが、てっきりマーク付きと思っていたら、まさかまさかのマークなし。ま、ふだん着の記録がまたできると、ここは前向きに解釈しましょう。

ファインダーの端に梅の花を入れて撮っていると、往年のオレンジ電車を青梅線の軍畑かどこかで、春の陽気に誘われて、スナップしている感じです。秩父での団体乗客対象の撮影会では、拝島五日市行きの幕もどきのステッカーも登場しました。それをホームからスナップして、先行の東急車で、一昨日と同じ小前田へ向かいました。

たしか高崎周辺で団臨を何か撮っての帰りだったでしょうか。ハチマル29さんに10年ほど前に初めて連れてきていただいたこのポイントは、春はこうして梅が咲き、秋は素晴らしいギラリ光線の下、黄葉や落ち葉に彩られます。山の奥まで行かなくても、このあたりまで来れば、季節の美しき移ろいが十分感じられるのだなあ、としみじみ思います。・

やがて、広瀬川原での撮影会に向かう1003Fが、無装飾のままでやってきました。早咲きの春の花を愛でながら、20代を過ごした中央沿線、そして数年前、仲間たちと過ごした201系最後の日々を思い出し、ぽっかり浮かんだ春の雲を眺めている時間が、もう少し続いてくれたらいいなあと思いました。

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さようなら、オレンジ

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オレンジ電車の力走の続く大阪環状線から東京に帰って、翌週には秩父鉄道の1000系=旧国鉄101系のお別れ運転が控えていました。最後に残ったのは、中央線リバイバルオレンジを身に纏った1003F! 引退までの運用が公式サイトで告知されているとなると、中央線オレンジに揺られて青春時代を過ごした身、一度はお別れに行かざるをえません(笑)

幸い、定期運用最後の数日はヘッドマークなしのふだん着姿で、もはや前パンの是非はお預けにするとして、ごく当たり前の姿を記録できました。それにしても、湘南新宿ラインに副都心線直通が加わって、都内からの秩父への電車出撃は、かなり便利になりましたね。秩父オリジナル色も、京浜東北ブルーも先に消え、オレンジの101系が、3連休のお別れ団臨を前に、最後の定期運用に入るのをワンショットだけでも撮影できて、何だかじ~んときました。

この日、この場所で構えていたのは、私と高校生ぐらいの青年の二人だけでした。パレオ門デフを見上げる構図で撮るために、ロケハンを繰り返した小前田付近、午後イチの三峰口行きがちょうど順光になります。偶然、私と同じPブランドのカメラを構える青年に話しかけると、やはり、AF使わず置きピン(爆) それでもPブランドのカメラを使い続ける何やら共通の気持が感じられて、嬉しくなりました。表題は、本屋大賞の候補にもなった新人作家の小説のタイトルですが、20歳前から吉祥寺や阿佐ヶ谷で見知ったオレンジ国電、翌日以降のさよなら運転にも顔を出して、きっちり見送ろうと思います。

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環状線の現在

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そして、この日(3/16)の大阪行きのもう一つの目的は、交通科学博物館のC62や80系と同じヘッドマークを付けた環状線の201系を、桜田順光でゲットすることでした。幸いにして、天気はほぼ晴れ、しかしこういうときに限って、午前中の大正では、ことごとくマーク付きは背後からやってきて、地団駄を踏む結果となりました。

こうなったら、科学館の車内公開をこなしたあと、午後の桃谷に賭けるしかありません。京橋の洋食屋で昼飯というプランはお預けにして、サイドに日が回り始めた桃谷駅先で待機すること30分、さよならマークのブラックフェイスが内回りの快速をやっとかわして、やってきました。

最初はあまり意識しなかったのですが、現在の大阪環状線の運転形態は、単純な環状運転が減少、その間に大和路快速や紀州路快速といった他線区への直通列車が入るという形になっています。休日の午後など、次の201または103系が来るまで、15分以上あいてしまうということにもなるのです。山手線の同じ線路に、合い間に湘南新宿ラインが入ってくる、という感じでしょうか(笑)

ですから、ホームの端っこで待ちわびたオレンジの電車は、来てくれただけでワクワクします。でも、けっこうカブるんですよね。それでもって、残念なことに、オレンジどうしはカブらない。東京にいると、環状線って全部オレンジの国電かあ?なんて思いますが、実はそうではなく、半分以下なんですね(笑)このあと、環状運転50周年のHM付きもゲットして、大阪オレンジ巡業は終了となりました。オレンジの電車を追う旅、翌週は舞台を秩父に移しましょう。



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弁天町のヌシ?!

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車内公開を覗いたあとは、もう一度、展示車両をひと通り見て行くことにしました。もはや現役時代よりここにいる時間のほうが長くなったC6226号機に、80系ECとともに、さよならのヘッドマークが取り付けられていました。そうか、このカマは自分が小学生のときからここにいるのだなあ、とあらためて時の流れにため息が出てしまいます。

右横のD512号機のところに、C5345号機がいて……とぼんやり思い出してるうちに、C62の向きが、C53と並んでたときとは逆になってることに気がつきました。京都駅の上屋を付けたときに方転したのでしょうか。たしか初めて来たときは、C53が「つばめ」で、C62が「はと」だったかなあ。子供心に、東海道本線を走っていた蒸機はやはり格が違うなあ、と思ったものでした。C53去りて40年、26号機は弁天町のヌシ(笑)として君臨してきたと言えましょう。

そして、少し下の世代の皆さんには、キハ81こそが、ブルドッグ顔と相まって、弁天町のヌシにふさわしいような気がします。昔の「くろしお」は天王寺発着でしたが、今は環状線を走って白浜方面に向かいます。C6226号機がC53との再会に思いを馳せるのとは逆に、後輩の走りが見られなくなるのを、ブルドッグはちょっと寂しがってるのかもしれませんね。

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弁天町、遠い日

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そして大阪では、関西人にとっては「あけぼの」より重要なカウントダウンが続いています。京都のガキ鉄にとって、鉄な勉強の最初の場所は、須田町ではなく、弁天町でした。もう一度、その雰囲気を味わおうと、食堂車スシ28の車内公開に合わせて、交通科学博物館に行ってきました。

この屋根、この窓枠、このベンチ。もちろん改修を繰り返した姿ですが、弁天町駅の基本フォルムは50年前と変わっていないのでしょう。1961年の環状線全通の時にできたのが、この弁天町の駅であり、その記念事業のひとつが交通科学館の開設でした。たぶん、その5年後ぐらいに初めて来たのかなあ。大阪のサラリーマンだった親父に連れられて。いや、もしかしたら、近所の同級生、N君のお父さんの引率だったかもしれません。

30分並んで、スシ28の車内に入って、懐かしい食堂車の椅子に座ってきました。交通科学館の食堂車は、現在の20系に至るまで、飲食営業を行ってきました。カレーライスを食べて、ジュースを飲んだような記憶がありますが、中学生になって自分たちだけで行った時と混同しているような気もします。

京都には、もう市電ひろばもオープンして、気がついたときには、東の須田町と同じように、西の弁天町も忘れられてしまうのでしょう。おそらく、最後になりそうです。今日はしっかり、40数年前と今の記憶を刻みつけて行こうと思います。



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下り最終

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上り最終「あけぼの」を見送った秋田の夜は、長屋酒場で飲んで、コンフォートホテル泊ってと、まるで2年前の「日本海」の数週間後のリンゴ編成お別れの長野と同じでした。あ、そうだ、長野のKさんは元気なのかなあ。今も白いジャパン・レガシィで走ってるのでしょうか。そういえば、鉄グルマに一時代を画したレガシィ・ツーリングワゴンのブランド名も、ついに消えゆく運命ですね。ふう~~(長嘆)

翌朝(3/15)の秋田は、曇りときどき晴れまたは吹雪。北国の季節の変わり目らしい天気となりました。今日の下り最終「あけぼの」の時変は1時間そこそこですから、無理に追っかけせず、かねてから一度は撮りたかった、前山の手前の踏切で待ち構えることにしました。秋田道が二ツ井で終わって、7号線に降りると日が出てきましたが、最後の最後まで、そんなにうまくいくとは思えません。ご覧のとおり、フル露出とはいきませんでしたが、通過20分後の吹雪を思えば、僥倖このうえない、正統ブルトレのラストカットとなりました。

そして、青森まで追いかけるには、帰りのJL1264便までの時間がありませんでした。のんびり来た道を戻って、空港のレストランで比内地鶏の親子丼で昼飯にして、昼下がりの搭乗と相成りました。機内の懐かしJ-popチャンネルを何気なく聞いていると、吉田拓郎の脂の乗り切った時期のナンバー、「春を待つ手紙」が流れてきました。

♪ ここでも春を待つ 人々に逢えるでしょう
泣きたい気持ちで 冬を越えてきた人 ♪

陣馬を越えた青森は、再び雪になったようです。春を待つ人々を乗せて、泣きたい季節を走り続けてきた列車の終焉に立ち会えた幸運を、今しみじみと噛みしめています。






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上り最終

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改正前日(3/14)の夜8時過ぎ、羽田からのJL1267便は小雪のやんだ秋田空港にほぼ定刻に着陸しました。明朝の「あけぼの」撮影のための秋田入り、レンタカーカウンターのお姉さんに「あけぼのですか?」と聞かれて、そうだと答えると「私もよく乗ったんですよ、とくに冬は飛行機は飛ぶ保証がないので、頼りになるんです。寂しいですよ、みんなそう言ってます」と、愛惜の情溢れる言葉が返ってきました。

「手続き急ぎますから、お気をつけて、早く行ってください」……そう言われてはじめて、小一時間後の秋田駅に、上り最終のあけぼのが入ってくることに気がつきました。お姉さん、ありがとう! 時おりまた、小雪がちらつきはじめた秋田道を安全運転で(笑)秋田駅へ向かいます。ホテルのチェックインは後でいいとして、ホテルの契約パーキングにクルマを入れるのに時間をとられ、それでも何とか10分前に先着の友人に入場券を買ってもらって、ホームに入りました。

上野と青森を結ぶ、というところにばかり気をとられていましたが、大館や能代でも、羽後本荘や鶴岡でも、今夜はにわか鉄というよりも、この夜行列車に何かを託した街の人々が、ホームに集まるのでしょうね。一昔前なら見てるだけの皆さんが、いまや全員カメラマン。あ~あ、前の女性、スマホで腕出しそうたけど、いいよ、いいよ。スマホでどんな写真撮れるんだ、いや、こっちより綺麗に撮れたりして(爆)

やがて、10分ほど遅れた上り最終の「あけぼの」が、足回りに少し雪をつけて、先頭ではセレモニーやテレビカメラの待つ4番線に入ってきました。ある方のブログで、首都圏よりも撮影で慣れ親しんだ東北で最終列車を見送りたかった、という一節がありました。私も何気にそんな思いで、この夜、秋田にやってきました。

秋田駅21時30分、喧噪のちょっと手前で、阿鼻叫喚には程遠いってところでしょうか。短い停車の後、街や駅や人々に別れを惜しむように、赤い機関車と青い客車が最後の闇に消えていきました。そういえば、日本海のときも羽後本荘でこうして見送ったなあ。明日の朝も早いけれど、今夜はやはり、ちょっと居酒屋でクールダウンしていきましょう。

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上野発の夜行列車

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♪上野発の夜行列車降りたときから 青森駅は雪の中♪
この「津軽海峡冬景色」、青函連絡船に接続する、往年の東北・常磐夜行を歌ったものでしょうが、青森駅に着く上野発の定期夜行列車が、ついに姿を消してしまいます。ま、GWには臨時で走りますし、「北斗星」と「カシオペア」は近所を走るし、と言い出したらキリがありませんが、一つの時代の終わりであることはたしかだと思います。

結局、上野口の「あけぼの」、最後の力走を撮ることはありませんでした。なくなる直前にあたふたと撮るのを悪いことだとは思いませんし、何か自分らしいお別れの撮り方ができないだろうかと少し考えたのですが、いい方法が思いつきませんでした。たくさんの鉄友の皆さんには申し訳ないけど、私は酔っぱらったついでに、居酒屋から繰り出すことも最後までできませんでした。

考えた挙句、明日の夜、「あけぼの」に先行して秋田に行くことにしました。初めて泊まる街で、居酒屋はほどほどに楽しんで、翌朝、津軽新城以外にもうひとつ、撮りたかったアングルで締めてこようと思います。予報はやや良くなって、曇り時々雪、有終の雪晴れもう一丁、とは虫がよすぎる話とはわかっているのですが(笑)

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2年後また、有終の雪晴れ

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井堀、鶯谷の賑わいも覚めやらぬまま、夜のJEX便で青森へ向かいました。そういえば、津軽新城の雪の「あけぼの」を撮っていなかったなあ。予報は今夜は雪で、明日朝は曇り……何だか、2年前に「日本海」を結果桜田で見送ったときと同じです。よし、行くか(笑)そして雪が深々と降る青森の夜、久しぶりの居酒屋の暖簾をくぐると、名物女将の「写真屋さん、今日は一人かい」の声に迎えられました。

翌朝(3/9)、窓の外は雪、回復が予報より遅いようです。ところが、青森駅から普電に乗る頃には、奇跡のような日差しが現われたのも、2年前と同じでした。そうか、ブルトレの最後には、それぞれ1回ずつは、こんなことがあるのだなあ、と鉄の神様に感謝しながら、馴染みの駅先で、あと1時間、晴れ間が続いてくれることを祈ります。今日の2021レは心配された羽越の強風も影響なく、定時で陣馬を越えたようです。

9時40分、おそらく沿線の各所で鉄たちの万雷の拍手と奇声で迎えられた赤+青の孤高の編成が、ヘッドマークが1円玉になることもなく、構内手前のカーブを回ってきました。あと1分だけ、天よ雲よ、我に光を与えたまえ~ ご覧のように、軽い雪煙で客車の後方が霞んだぐらいは、雰囲気ですから良しとしましょう。

2年前、「日本海」のついでに、けっこう「あけぼの」は撮っていましたが、肝心要の桜田カットを忘れていました。廃止の1週間前に、いくつもの幸運が重なって、この1枚が撮れたのは、ブルトレ最終時代の思い出として、いつまでも心に残るものになりそうです。

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ライブビュー万歳?!

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尾久へ戻るPトップ先頭の編成を、後追いでデコイチ中心に狙おうと、混雑承知で鶯谷のホームに移動しました。京浜東北南行が通過する4番線には、昨日の試運転時の数倍の鉄で埋め尽くされています。こうなったら、ライブビューしかありません。隙間を見つけて立ち位置を決めたら、万歳の姿勢で手を伸ばして、何度もフレーミングを確認します。

しかし、笑ったよなあ。友人のFBコメントによると、テレビ中継で乗車していたレポーター氏、「バンザイしている人がたくさんいます!」と仰ったそうな。それ、谷中墓地の通路でライブビューで撮ってただけじゃないか(爆)ケータイを両手の上に掲げるのとも、ちょっと違うライブビューの姿勢、まだまだ一般的ではないのですね(笑)

実は私自身も、ライブビューで本気で撮るのは初めてでした。そろそろビル影が出てくる3月初旬の昼下がり、冬至を真ん中に季節を裏返すと、晩秋同様に、なかなか斜光線の美しい時期でもあります。何と「ラブホ鉄」まで出現したと言われる鶯谷界隈、ライブビューという文明の利器に感謝しつつ、去りゆくヨンキュッパ+銀河編成を見送りました。

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井堀俯瞰 2

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その翌日(3/8)、前夜の酒のせいか、朝に583系が山貨を通るのはすっかり忘れていて(笑)、お昼前におっとり刀で、前日と同じ場所で「SLギャラクシー」の本運転を捉えようと、西日暮里からの坂道を上って行きました。ふと見下ろすと、前日の試運転時にはあり得なかったような人出が、井堀信号所周辺のあちこちに見られます。

そういえば、昔の局報や運転報には、必ず上野と尾久の間に、井堀の通過時刻が出ていましたね。だいたいは、所要時間10分のほぼ真ん中だったでしょうか。その井堀のフェンス越しのカブリツキ、今日もどうやら節度ある範囲で脚立や三脚の使用も許されているらしく、やはり早起きして脚立持って来ればよかったかと一瞬思いますが、まあ、いいでしょう(爆)

そして、どうでもいいことですが、本列車運転時には、こうして本来はアングルに適さない場所に、ゆる鉄および一般の方々が大量に出現するのですね。駅のホーム、今回の場合の鶯谷や日暮里も然り、バリ鉄的アングルには定員があるので、バリ鉄が増えて激パになったわけではありません。そこのところ、実は昔とそう変わってはいませんね。

閑話休題。この日も、東京に春の到来を告げるかのような、綺麗な煙を上げたデコイチが、青い客車を連ねて、ファインダーを横切っていきました。そうそう、ここまで離れると、青い旧客に見えないこともないですね。このマイナーなポイントに無理やりお誘いした朋友Aさんも、この煙にはけっこうご満足の様子、あとは返しを人出見物して、気楽に締めることにいたしましょうか。



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井堀俯瞰

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3月最初の週末に重なった釜石試運転撮影は、往路日帰りで終了、缶ビールからチューハイ飲みながらの帰りの新幹線での話題は、翌週末、その「SL銀河」編成が、シゴハチを除いて上京する話でした。テレビ局の企画で、上野到着が蒸機という演出、そのために尾久~上野のみ、高崎から回送したD51498号機に牽引させるというのです。

何やら眉唾モノみたいだなあと思ってるうちに、Pトップに牽かれたヨンキュッパが、予定通り火曜(3/4)の深夜に回送され、本番前日(3/7)にオヤを挟んだ試運転が2往復運転されました。D51の上野入線は、1988年の「オリエントエクスプレス」、そして10年前の「ああ上野駅号」がありますが、いずれも下り設定の上野発で、上り列車を牽いて上野に入るのは、少なくとも民営化後は初めてですね。

今回は、最初から、らしくない写真で行くことにしました。脚立を持って早く行けば、井堀のカーブの手前でシチサン写真も撮れたでしょうが、電線や木が架かってもいいので、蒸機の走る東京の街の写真をなぜか撮りたいと思ったのです。オリ急のときは鶯谷の陸橋で窮屈な姿勢で三脚を立て、「ああ上野駅」のときはここ井堀で脚立に乗りました。それぞれが記憶のアルバムに刻まれていますが、今日のこの煙も、東京に春を告げているようで、忘れられないものになりそうです。

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雪解け間近の

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♪雪解け間近の北の空に向かい 過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時♪
言わずと知れた山口百恵の代表曲「いい日旅立ち」を、「北国の春」に続いてハミングしながら、峠を越えたシゴハチの試運転列車は、雪解け間近の遠野盆地に入ります。そうだったなあ、流れに乗ってると、遠野の手前のどこかで間に合うのだなあ、と現地に行くと思い出す(笑)、かつての追っかけパターンです。

あ、この踏切! そうだ、クルマ停めにくかったよなあ。これも現場で思い出したのですが、順光側から撮るには、先客のアングルを気にしながらの畦道の前進が必要ですが、時間がない……よし、逆サイドから撮ってみよう。客車のサイドが黒く潰れるのは、いつもなら本意ではありませんが、今回はあのイラスト?エッチング?が目立たないのでは、、、

同行の友人たちも、徐々にこの課題を気にしだしたようです。ギラリ撮ったときなんか、目立つだろうなあ。。。え、ギラリ撮っちゃいけないのか、いや、ばん物客車と同じぐらいなら許せるのでは……本運転が始まり、GW前後になると、北の空にもギラリの夕陽が光ります。このテーマ、釜石線撮影の大きなポイントになりそうです。


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河童の里へ

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宮守の先の有名なアーチ橋を過ぎたあたりから、とりあえずの雪景色になってきましたが、線路の道床は完璧に顔を出していて、遠景の山にもクリスマスツリーを望むべくもありません。国道と線路が接近したカブリツキに鉄が集中していましたが、やはり狙いは桜田順光、道路やクルマが少し入るのは承知で、その先のカーブで待ち構えました。

そういえば、先ほどクルマの中で同行の友人が「カッパと一緒に撮れないですかねえ」なんて冗談を言ってましたが、遠野物語の舞台に近づくこのあたりの風景は、雪解け水の下から、河童がいつ姿を見せてもおかしくないような気がします。ほんとうは小さな鉄橋でもあるといいのですが、とりあえず友人の真似をして、雪から顔を出した小屋を入れ込んで、民話のふるさととシャレこみましょう。

そして、順光で撮ると、やっぱり客車の模様が目立ちますね。C62ニセコを一度も見たことがないというアマノジャク鉄だからかもしれませんが、これでは青い旧客には見えないなあ(笑)そうは言っても、遠目に撮るのは苦手なので、ちょっと次の場所あたり、逆光側から撮ってみることにしましょうか。

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春を呼ぶ煙

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2月の最後に津軽で思いっきり雪を浴びましたが、3月になると今年も東北に春はやって来ます。例によってのアマノジャク鉄、絶賛試運転の最後になって、やっと釜石線に出撃すると、花巻からしばらくの平坦区間にはもうほとんど雪はなく、土沢の手前の有名ポイントは、♪あ~あ北国の春~~♪とついつい口ずさんでしまう陽気につつまれていました。

釜石線「SL銀河号」の試運転も、2月の週末は雪にたたられました。ウヤや途中運休が何度かあった後、最後に往復の試運転が土日に重なるというカレンダー(3/1~2)、東京駅発、朝イチのやまびこに乗る前に、いったい何人の知人友人に出くわしたことでしょうか(笑)

デコイチ運転時に何度か訪れた釜石線、撮影ポイントを復習しながらの追っかけとなりました。シャッターを切ったときはどうってことありませんでしたが、モニタで拡大してみると、連結面のDCヅラや、客車の細かいイラストがやっぱり気になります。そうか、皆さんの試運転の画像は、スマホの小さい画面で見たから、いろいろ気にならなかったのだなあ、とヘンなところに納得しながら、すでに山野の風景に溶け込んだシゴハチの煙にけっこう感動していました。



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津軽余寒

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朝のラッセルの運転が終わると、津鉄沿線はいつもの冬の休日に戻って、時おり舞い落ちる雪の中を、ストーブ列車が往復します。立春はとうに過ぎたけれど、冬の寒さの延長線、余寒の季節はまだしばらくは続きそうです。

朝の1往復が気動車メロス牽引、そして昼前の2往復目から、ロッド式のDLが旧客を牽引する、ストーブ列車はこれだよなあ、という編成に……なると思ったら、編成最後尾にメロスがそのまま付いていました。おいおい、聞いてないよ~と思いきや、オヤジ鉄忘れてるだけで、何年か前の自分のブログ見たら、ちゃんとメロスが付いています(笑)

嘉瀬、芦野公園、大沢内を行ったり来たりしたあと、結局、朝、ラッセルを撮った毘沙門に戻ってきました。3両目のメロスが目立たないように、正面がちのアングルを選んで、朝と同じように、雪を被ったリンゴ畑を広めに画面に入れ込みます。2月最後の週末、津軽平野にいまだ雪深々と降り積もり、北国の春はまだまだ遠そうでした。

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今年の雪、今年のラッセル

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もしかして今週も? と言われていた首都圏の週末の雪はさすがにもう降らず、二度の大雪の記憶も醒めぬまま、ダイヤ改正へのカウントダウンとともに、今年もまた、季節は春へ向かっています。しつこいようですが(笑)、埼京線205系、マークなしでまだ走るようです。そうか、「あけぼの」もあと2週間。。。

先週末、りんかい線で205系撮ったその足で、夜、羽田からのJEX便で青森へ向かいました。C57135さんにお誘いいただいたラッセルツアーに途中参加、なかなか雪掻きシーンの撮れていない津軽鉄道のラッセル撮影に挑戦です。21時40分、青森への着陸は雪の中で、この段階で翌朝の線路面への積雪が期待されました。

一夜明けて(2/23)、空はドン曇りときどき日差し、これほど着雪した道床を津軽で見るのは初めてです。シャッターを切った後、真横を通過する際に、あんなに雪を浴びたのもまた初めてでした。3度目の走行撮影となったこのシーン、サイドに薄日が差してくれて、雪を蹴散らす古豪キ100の表情もほんの少し和らぎました。

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環状線オレンジ

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昨日(2/28)の朝の小運用で、どうも埼京線205系の「ありがとう」HM装着運転は終了したらしいという噂ですが、大阪ではオレンジのブラックフェイスに「さよなら交通科学博物館」のHMが付いた201系が、奇跡の国電ライン・大阪環状線を103系とともに、せっせとループしています。

ガキの頃、父に連れられて行った交通科学館、おそらく環状線の電車は101系だったのでしょう。103系も入っていたのかもしれません。そう考えるとすごいよなあ。103系は40年以上、環状線のヌシなんですね。201系が入ったなんて、最近も最近(笑)、でも、中央線オレンジ電車で大人になった自分には、201系と高運転台の103系が交互にやってくるなんて、青春時代にフラッシュバックした映画を見ているようです。

古いビルに囲まれた複線高架のあちこちで、古いガーターが市内の幹線道路とのクロッシングを示している、こういう風景が、今も昔も環状線っぽい感じがします。所用の合間のプチ駅先、晴れ間に恵まれませんでしたが、閉館前の食堂車の内部公開、あれは行かねばなりますまい。HM付き201系の順光写真も、その時のテーマにとっておきましょう。



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Author:品川530
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