老木

「日出谷の平瀬に、ほら、古い山桜みたいなのが1本あるでしょう。あれ、今週あたり、咲いてると思うんだよね」レンタカーの車中で撮影のコースを打ち合わせていたとき、同行のS屋さんが言いました。

咲花、鹿瀬、徳沢、上野尻……沿線の桜がもうほとんど終わってしまって、今週はどう撮ろうかと考えていたときのひと言です。大宮さんのブログで、以前、感動的な文章が綴られていましたが、平瀬のあの箱庭のような風景には、やはり人を惹きつけてやまない何かがあるようです。我々もまた、吸い寄せられるように、平瀬へ向かいました。

馬下あたりまであった晴れ間は姿を消し、山あいの集落はどんよりした雲の下に沈んでいました。踏切を渡って、箱庭を見下ろすところでクルマから降りたとき、我々の期待通り、1本の老木が、白い花を咲かせていました。

ソメイヨシノや枝垂桜のように咲き誇る術もなく、ただじっと小さな花をつけている老木のたたずまいが心に染み入ります。山里の遅い春を寿ぐかのように、門デフの180号機が白煙をたなびかせて、画面に収まりました。



旧友2

今まで、広島は通過したことや駅でバルブしたことしかなく、街を歩くのは今回がまったく初めてのことでした。0系を撮った後、所用までのわずかな時間でしたが、路面電車に乗って原爆ドームのあたりまで行きました。

この街には、もうひとり、旧友がいます。京都市電の1900形。私が大学時代に全廃された我が故郷の路面電車の、最後まで残った2形式のうちのひとつです。グリーンの色もそのままに活躍していると聞いて、ずっとずっと、気になっていました。

これまた今年限りという広島市民球場にほど近い電停で、カメラを構えました。最初のうちは大阪市電や新型車ばかりだったのですが、待つこと20分、あ~、来た!! 御所や東山の緑の色を模したといわれる、まがうことない京都市電カラーの登場です。

ガキの頃のほんのわずかな記憶しかない大阪市電と、懐かしの1900が、今日初めて訪れた山陽の街ですれ違います。シャッターを切ったその瞬間、チャリンコで日がな一日、市電を撮り歩いた遠い日の匂いが甦ってきました。

旧友

先週、非鉄な別件で広島へ行って来ました。修行僧ですから(爆)往復はJL便でしたが、空いた時間に広島駅へ。引退を前に復活した0系オリジナル塗装を、見物がてら1枚、撮ってきました。

進入は超望遠がないとアングルが困難で後追いだけになりましたが、いいですね、やっぱり。JR西様のご英断に拍手です。この勢いでぜひ、583系と、キハ181系もお願いしたいところだと、昨夜の鉄な宴会でも盛り上がっていましたが(笑)

大学受験から若手社会人の時代、京都と東京の往復にお世話になった0系は、久しぶりに会った学生時代の旧友のような存在に思えます。この色、実際に走ってるところはもう見られないと思ってただけに、彼方に見えたときのワクワク感、これは予想以上でした。

恥ずかしながら、新幹線のホーム先端駅撮り、これが初めてです。シャッタースピード、レンズ選定、すべて未知の領域のルールを手探りで想像しながらの撮影でしたが、どうもこれ1回ではすみそうにない雰囲気です。。。

やがて風薫る

どうやら明日の雨で、磐西沿線の桜はほとんど終わってしまいそうです。まだまだ撮りたいのですが、2度の週末、桜とシゴナナを愛でる素晴らしい休日を過ごさせていただきました。このあたりで、季節の移ろいに身をまかせることにしましょう。

今日の昼休み、社員食堂で向かい合わせた後輩から、小さな子供をSLの列車に乗せたいのだけど、どこがいいですか? と聞かれました。まあ東京から近いのは秩父か真岡だけど、感動の度合いでいえば、磐西がいちばん、と、ついつい口角泡をとばしてしまいました(笑)

少し前に、井上陽水の「夢の中へ」を使ったJR東のCFがありました。子供を連れて、「ばん物」に乗った父親がいつしか自分のほうが夢中になってしまう、といったストーリー。何だか、わかるなあ、これ。磐西の水と緑と山が、また詩情を惹き立てていました。

桜が終わると、風薫る季節がやってきます。気温が上がって煙はスカが多くなるでしょうが(爆)、爽やかな風と光の中で、門デフの180号機がこんどはどんな表情をみせてくれるのでしょうか。週末の磐西が恋しいのは、あとしばらくは同じですね。



桜花暮色

野沢停車の間に、先を急ぎました。これまた桜満開の例のさゆり公園をかすめて通過、やがて到着した上野尻の駅で、春の柔らかな斜光線に照らされた桜の美しさに、思わず息をのみました。

それにしても桜の生命力っていうのは、すごいですね。暴風雨で折れてしまったかに見える枝にも、小さな花びらが咲き乱れています。もう、待ち時間が数分なのが、もったいない(笑)やがて日が暮れるまで、ぼ~っと眺めていたい。そんな気分です。

佐倉さん、ありがとうございます。やはり、青井岳には桜があったのですね。門デフのシゴナナ去って30数年、彼の地には、今もその桜が昔と変わらず咲き誇っているのでしょうね。ほかにも、こんな桜の駅があったんだろうなあ。肥薩線にも、長崎本線にも。。。

遠くで汽笛が聞こえたと思えば、見る見るうちにシゴナナが早いスピードで迫ってきて、あっという間に桜の駅を走り抜けていきました。春、一瞬の夢。昔も今も、シゴナナと一緒に、僕らは巡る季節の中にいます。

ドラフトは桜を縫って

あらためて考えてみると、往年のRF誌の田澤義郎さんあたりの写真で、田野か青井岳かどこかの発車で、桜が写ってる写真があったような、なかったような……う~ん、やっぱりよく思い出せません。どなたかご存知でしたら、ぜひ教えてください。現役時代の門デフシゴナナと桜。

昨日の返しは、晴れ間も出てきたので、もう桜三昧で行くことにしました。最初はお約束の喜多方の三洋電子へ行ってみたのですが、どうも桜を手前に入れる画面構成が苦手で、いつも避けてしまうんですが、今回も結局そうなりました(笑)

尾登の手前にたしか線路に近い桜があったよなあ、と峠を下りていくと、すでに数名の鉄な方が待機中でした。2月の中国でご一緒した方に横に入れていただき、あれこれ話しているうちに、桜の上に、うっすらと青空が広がっています。

すぐそばが駅なのに、この桜は明らかに外れた位置にあります。きっと、昔は庄屋屋敷か何かがあったのでしょうね。そんなささやかな沿線の歴史をいくつも積み重ねながら、桜と桜を縫って、門デフの180号機が日本の春を駆けていきます。


なのにあなたは磐西へ

なのにあなたは磐西へ行くの シゴナナの門デフはそんなにいいの~~♪  というわけで、今週も行って来ました。何をここまで……と自分でも少し思うようになってきましたが(笑)桜前線、後半戦です。仕方ありません(爆)

先週満開だった咲花の桜はもう散りはて、ここ鹿瀬でも、時おり山からの風が吹くと、もう桜吹雪が舞い始めていました。あんまりたくさん散ってもらうと困るのですが、はらはらと散る花びらをぼんやり眺めるとは、最高に贅沢な待ち時間の過ごし方ですね。

ふと思ったのですが、現役蒸機の時代の日豊本線や肥薩線、長崎本線や佐世保線に、桜の名所はあったのでしょうか。あるはずです。桜の駅、学校や堤防の桜。でも、見たことないなあ、門デフのシゴナナと桜の写真。。。

晴れ、ときどき花曇り。先週、そして今週と、磐西のあちこちで、美しい桜が180号機を迎えています。21世紀の門デフが駆け抜けるこの線路は、日本で最も桜の色に恵まれたところかもしれません。



新鶴見の黄昏

このところ、すっかり門デフブログ、と化してしまいました(笑)たまにはブレイク入れます。2週間前、桜の川崎新町の帰りに寄った、新鶴見の江ヶ崎跨線橋に、夕方サイドライトの舞台を移しましょう。

惜別535のときに江ヶ崎でお見受けしなかったBMWのFさん、当日は新川崎の駅で撮影だったとかで、ブログを読んで連絡をいただきました。じゃあ久しぶりに、とオヤジの街、新橋のガード下で酌み交わすひととき、楽しかったなあ。

荷物列車がなくなってEF62がたくさん繋がれていたのはどこだったか、当方にはもう記憶が薄れていたのですが、さすが地元、江ヶ崎ですよ、と直ぐに答えが返ってきて、何かのイベント列車の帰りに撮りに来た、いつかの夕暮れのシーンが甦ってきました。

D51791の、EF15の、EH10の懐かしい話題で、カロリーを気にしながらの(爆)酒宴が続きました。ここ新鶴見で、ニッポンの近代から現代へ、鉄道が発展して、そして様変わりしていくのをずっと見つめてきた鉄の橋に、黄昏が迫っています。

夕方サイドライト

返しは電化区間を通り過ぎて、今回は喜多方の舞台田で待つことにしました。夕方の撮影地として有名なこの場所、実は今日が初めてです。何度か、ロケハンに来たことはあるんですが、もう満員御礼だったり、細かい障害物がいくつかあるのが気に入らなかったりで、どうも縁がなかったのです。。。

今日初めて、まともに日が差しています。バックの山はまだ半分ぐらい雲に隠れていましたが、順光晴れカットが1枚撮れる、もうそれだけで帰りの気分が違います。ここでも、180号機は適度な白煙とともにやってきました。

まずは合格点のシチサンショットを撮ったあと、さあ、後追いドラマの始まりです。去年の秋、このあたりで、素晴らしい後追いカットをたくさんの方がものされたのを、いろんなサイトやブログで拝見しており、この春はぜひ、と思っていました。

夕方サイドライトに照らされた門デフと白煙の織りなす美しさは、とてもシチサンカットのついでで表わせるものではありませんでした。更なるリベンジを誓いながら、まだ蕾の桜の里を後にしました。

扇形庫の門デフ

塩川まで追いかけて、また空が掻き曇ってきたので、会津若松のクラは今日は行かなくてもいいか、と思ったとき、はたと気づきました。いやいや、いつもは逆光になる扇形庫バックが撮れる……思わず自分に拍手です(爆)

思い起こしてみると、九州の門デフはいつも、こじんまりした矩形庫から顔を覗かせていたような気がします。吉松、宮崎、若松、人吉。。。懐かしのクラの風景が走馬灯のように脳裏を駆け巡って、やっと鹿児島が扇形庫だったことを思い出しました。

でもなぜかあそこは頭から突っ込んでクラに入ってるカマが多く、前面形式ナンバーの72号機だったか、21号機だったかも、暗い庫内で顔のアップしか撮れませんでした。扇形庫をバックに転車台の門デフ、、、お~、30数年前のリベンジだあ(笑)

我が京都の梅小路とともに、生きたカマが今も日常的に出入りするこの扇形庫には、限りなく現役の石炭の香りが漂っています。門デフ、ヘッドマークなし! 再び、JR東・新潟支社の企画者さまに敬礼!





門デフ、山都を渡る

日出谷、上野尻と、薄暗い空の下、何とかカットを稼ぎながら、とりあえず山都へとレンタカーを走らせました。咲花の劇的な場面、というより回復しない天候に切り上げる向きも多かったのか、今日は鉄の車列もいくぶん少ないような気がします。

上野尻から山都へ抜けるとき、いつも思うのですが、さゆり公園っていうのは、いったいどういうネーミングなんでしょう(笑)そのあたりから雨はほぼ上がって、山都の鉄橋に着いたときには、うれしいことに薄日が差していました。

磐西の、最も磐西らしい風景が目の前に広がっています。本来ならば、門デフとは最も縁遠い風景なのでしょうが、T島さんにもコメントいただいたように、ここを走るのは、素晴らしき21世紀の蒸気機関車列車。出自も、客車の色も、もうみんな超越してしまいました。

無煙でも、爆煙でもなく、おそらく最も自然で好ましい煙をたなびかせて、180号機が汽笛を響かせながら鉄橋を渡っていきます。ここへ、来てよかった……先週と同じ感動を、また今週も味わってしまいました。。。



桜花幽玄

また行って来ました、門デフ。昨日昼の段階で曇りのち晴れの予報に、取りつかれたようにみどりの窓口へ。ところが予報は悪くなるばかりで、新潟からレンタカーで磐越道に入ると、小雨まで降ってくる始末です。。。

磐西の桜は来週末からと思っていたのですが、新幹線の車窓からけっこうあちこちで咲いているのを見て、ロケハンのつもりで咲花へ行ってみることにしました。結果は……ご覧のとおり、ここ数日の雨にも負けず、予想外の開花が進んでいました。

幽玄、なんていう深い趣のある言葉が柄にもなく想起されます。ドン曇りは、鉄にはできれば避けて通りたいものですが、今日はどうも幽玄の世界を演出する、重要な小道具になっているようです。

長い汽笛のあと、幾重にも折り重なった三脚の林に向かって、ゆっくりと180号機が歩を進め始めました。2008年春の門デフは、時空を超えて、奥深い美の世界へ分け入ってきたようです。







宴のあと、桜の駅

新潟に戻って、T島さんと駅構内の寿司屋で門デフに乾杯! ほろ酔いで新幹線になだれ込んですぐに爆睡、気がついたらもう大宮でした。こういう土曜の夜、何だかよくわからないけど最高ですね(笑)

さすがに翌朝はゆっくり起き出したのですが、快晴の空を見上げて、これはどこかに行かないともったいない(?!)と思うのが、あさはかな鉄の性、先週、惜別535のときは桜が咲き始めだった川崎新町へ向かうことにしました。

1週間前の鉄てんこ盛りが嘘のように、静かな桜の駅でした。とはいっても、もうすぐ通過する目当てのカマを待つ鉄が数人、知り合いのようなそうでないような、会話を交すような交さないような(笑)、あの独特の雰囲気で待ち時間が流れていきます。

最近はニーナ、と呼ばれているらしい、貨物機最後の原色66が姿をみせました。桜をかすめて通過する27号機、こうしてみると、もう弁当箱も板についてしまって気にならないなあ、などとまた身勝手なことを考えていました。



K-7の輝き

会津若松の転車台を撮ってから、ちょっと遅めのラーメンタイムにしました。去年の秋、友人に教えてもらった線路にほど近い堂島の店、ここのオリジナルのラーメンが、野菜てんこ盛りでこれまた旨い(笑)

磐梯山が綺麗に見えていたので、返しはまず、電化区間で迎え撃つことにしました。いつも結局はシチサン構図をメインにして、サイドはサブを手持ちで、になってしまうのですが、さすがに今日はサイドを狙い打ちで三脚を立てます。

満腹のあとの快い眠気を増幅させるかのように、田圃のあぜ道を爽やかな風が通り過ぎてゆきます。秋の門デフ最終日以来のこの場所へ、ああ、帰ってきたのだなあ、という心地よい気分で、遠くに汽笛を聞く。そう、これが磐西の愉しみですね。

適度な煙をたなびかせながらファインダーを横切っていく180号機、ちょうどシャッターを押そうとしたその瞬間に、K-7がギラリと輝きました。4月の磐西、これからどんな感動のシーンが待っているのでしょうか。どうやら通うことになりそうです(爆)


山と空と門デフと

次は、日出谷の発車をやり過ごして、川沿いの道を上野尻をめざしました。西会津の里へ下りてくると、再び春うららかな陽ざしが線路面に降り注いでいて、1/500・F5.6、順光露出の回復に、思わず顔もほころびます。

国道クロスの先の築堤にアングルを選ぶと、先ほどの平瀬に勝るとも劣らぬ、雄大な山々の姿に言葉を失いました。そして、ファインダー越しに見る今日の180号機は、どうしてこんなに、磐西の山と空に溶け込んでいるのでしょう。

思えば30数年前、門デフのシゴナナはいつも優雅な雰囲気をたたえて、静々と我々の眼前に現れたような気がします。霧島越えの力闘なども撮っているのですが、朝の大淀川とか、夕暮れの餅原の築堤や隼人の駅など、舞うがごとくに登場したシーンばかりが脳裏に残っています。

時を越え、場所を越え、青空の下、門デフが駆ける。いやあ、煙を吐くばかりが蒸機の写真じゃないのですなあ。。。T島さんの詠嘆節に深い相槌を打ちながら、そろそろ久しぶりの喜多方ラーメンが、少し恋しくなってきました。







舞台は平瀬へ

津川から山に分け入ると、さすがに空は薄曇りになってきました。はたして山が見えるのか、ここは迷うところですが、いや、今日はやっぱり平瀬にしましょう。門デフと雪山、今日はこれです、とT島さんのひと言の力強いこと!(笑)

大宮さん、すみません。お先にホームグラウンドにお邪魔すると、曇り空ながら、雪解け間近の山々が小さな村を優しく包み込んでいて、あまりの絶景に思わず息をのみました。来てよかったなあ、ここへ、、、日本の四季を味わえる幸せとは、このことを言うのでしょう。

先週の中頃はまだ、雪の予報も出ていました。もしかして雪景色?の目論見は露と消えましたが、セッティングが終わって、春まだ浅い山村の空気をふと深呼吸すると、日常のよしなしごとの何やかやが、ふわっと何処かへ行ってしまいます。

おっと、景色に見とれているうちに踏切が鳴り始めました。山あいに短い汽笛が響き、いつもと同じように軽く白い息を吐きながら、美しい舞台の中を、180号機が緩やかなカーブを描いてきました。





門デフ再び

かの地の桜は、まだ数週間先のことなのに、もう待ちきれません。今年の春は、花よりまず門デフです。土曜日の「ばん物」初日、いつものとき303号に乗って、磐西へ行ってきました。

非電化区間で、ヘッドマークなし! もう、これだけでも素晴らしい。昨秋の一連の門デフ祭り(?!)でも、なかったパターンです。で、GWを挟んで5月初旬まで、このスタイルで運転されるというのですから、枯れ鉄さんだって出動なさるかもしれません(爆)

歳の初めですから、やはりオーソドックスにここから始めましょう、と同行の酒仙T島さんと意見が一致、その後の撮影地をあれこれ考えてるうちに、鉄橋の向こうから、あの耳慣れた汽笛が聞こえました。ゲリラ雲もどっかに消えたみたいで、身も心もカメラも空も準備完了!

ファインダーに迫ってくる門デフ、去年見たときよりずっと180号機に似合っていて、磐西の空気に溶け込んでいます。やっぱり、シゴナナはいいなあ。磐西はいいなあ。行く手に雪をかぶった山々もくっきりと姿を見せていて、平瀬へ向かうレンタカーの足どりも軽やかでした。



島原残照

土曜日。惜別535出動から夕方の仕事に駆けつけて、寒い中の立会いが終わって山手の電車を待っていると、携帯が鳴りました。度々中国へご一緒し、年末には島原でもご一緒したAさんからでした。いま羽田? うぅ、うらやましい。もしかして品川さんも明日から島原?とのお気遣いに、もう、うらやましすぎます(笑)

今頃はもう、最終列車が加津佐に着いて、物言わぬ回送列車が最後の轍を踏みしめているのでしょうか。535と違って、こちらの最後に立ち会うことはできませんでした。昨日の雨が上がって、雲の合い間から太陽が顔を出していたことは、会議中に、現地のNさんからのメールで知りました。

地方私鉄、モノによっては決して嫌いではない当方ですが、こんな遠方の地方私鉄に何度も通ったのは、この島鉄南目線が初めてでした。この沿線、それだけ風光明媚な風景と、そこを走るキハ20が似合っていて、何度でも来たいと思わせる何かがありました。

島原から北の区間、この海辺の駅は明日からも線路が残りますが、ヒゲのキハ20がこうして夕陽に輝くことはもうありません。今まさに、ディスカバージャパンな鉄路の風景が消え行く時代に立ち会っているのだと、長いため息をつきながら、明日からの4月を迎えようとしています。


春は往く2

昼下がりの東中野。線路沿いの小道を例の歩道橋に向かって足を速めると、行く手には片手では足りない鉄の姿……う~ん、nagashima3さんには申し訳ないけど、こんなに待機してるってことは、もうじき201系が来るのかな?(爆)

去年、撮ってなかった歩道橋の真上からのアングルに、カメラを構えました。待つこと10分と少し、、、やはり、来た! それも、特快。もう何だか、この春の運を全部使い果たしたような感じです(笑)

今日の天声人語、何と全キャン連の話でした。鉄でも知られる某大臣も、わざわざコメントを出していたようですが、キャンディーズ解散から今日で30年、そうそう、あれはたしかに今頃の、桜の季節でしたね。私はそれほどでもなかったけれど、M君もN君も後楽園に行きたかったけどチケットがとれず、誰かのアパートでテレビで見ていたよなあ。。。

就職が気になりだした、なりたての大学4年生に訪れた桜の季節は、光あざやかなのに、何だか茫洋としていて、黒電話を引いたばかりの中央沿線のアパートには、ほこりの渦ばかりが踊っていました。



春は往く

惜別535に集中して、とてもお濠端でのんびり201系を待てなかった先週末でしたが、今日の午後、飯田橋で仕事があったので、ちらっと行って来ました。しかしまあ、すでにはらはらと散り始めた葉桜初期って感じで、今年の春は、あっという間にどこかへ行ってしまいそうです。

去年の今頃は、もう二度と桜との組み合わせは見られないと思われた中央線の201系ですが、今日もダイヤ改正後も残った3編成のうちの2編成が運用についていました。このまえ、吉祥寺で1時間半に1本も来なかったお返しをしていただけたのか(笑)、今日は1時間少しの間に2編成ともがやってくるという僥倖に恵まれました。

あいにくの曇り空でしたが、それゆえお濠の水は深みを帯びた色で、桜とオレンジの電車のコンビネーションをもう一度見られたという、時の移ろいのふとした偶然を、しみじみと感じさせる雰囲気でした。

でも、ほんとは春うららかな休日に、缶ビール片手にnagashima3さんと一杯やりたかったのですが……うぅ、開幕5連敗では、どうもそんな気になれないなあ(爆)

江ヶ崎跨線橋

国鉄民営化から20年経って、ようやく広大な跡地にビルが立ち並ぼうとしている新鶴見界隈ですが、senrobataさんのところで、江ヶ崎の跨線橋の歴史と、まもなく架け替え工事が始まることを知りました。

この橋、なんと明治29年に日本鉄道の荒川・隅田川橋梁として架けられた英国製のもので、後に、広大な新鶴見の操車場を跨ぐために移設されたといいます。これだけでなく、このあたりでは、撮影ポイントとしてお馴染みの小倉陸橋も、新川崎駅前の陸橋も、かつては古い鉄橋の再利用だったそうです。

日曜日、535を待つ時間、地元のO君と話していると、この跨線橋の話になりました。よく矢向方面からクルマを走らせてきて、この陸橋を渡って、フェンス沿いの撮影ポイントへ向かったものです。橋の真ん中では、すれ違いがやっとで、歩行者が重なるとかなりの徐行を余儀なくされました。そんなことも間もなく記憶の向こうに……と思うと、何だか愕然とします。

夕焼け空に浮かび上がるシーンなんか、撮りたいんですけどねえ、、、O君のつぶやきに背中を押されて(笑)、ドン曇り写真ですが何枚か撮ってきました。次に新鶴に行くときは、もう工事が始まっているかもしれません。これもまた、この春の小さなお別れ鉄ですね。

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