八ヶ岳高原号の夢はるか

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1971年の夏休み、京都のガキ鉄3人、連れはたしかN君とH君だったかな、清里のユースホステルに泊って、翌朝は国鉄最高地点に近い、真横アングルのお立ち台で、新宿からやって来る「八ヶ岳高原号」を待ちました。まったくの無煙、八ヶ岳も見えず、がっかりして歩いて行った野辺山の駅で、シゴロクをバックに記念撮影していたお姉さんの肌の眩しさばかりが記憶に残っています。

8月末で閉園を迎える野辺山SLランドですが、1986年の開園前、この地に台糖蒸機を走らせようとした初代園長の最初の計画は、野辺山駅からここまで、線路を敷設することだったそうです。「蒸気機関車EX」に詳しい話が出ていましたが、諸々の理由から断念、今の短い周回線に至ったそうです。実現してたら、凄かっただろうなあ。今に生き続ける、八ヶ岳高原号!

7月中の平日は、酒井製・木曽森林色のDLが、362号蒸機に代わって、この高原列車の先頭に立っているそうです。それも、何とか撮りたいなあ(笑) そして、件の雑誌によると、クラの中には、同型の台糖蒸機がもう1輌保管されているとか。30年続いた、平成の八ヶ岳高原号の夢、何とか次の時代に繋ぐことはできないのでしょうか。クラウドファンディングでもあれば、ぜひ協力したいのですが、、、いつもながら、単なる鉄の無力に、高原の空を仰ぎました。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 趣味・実用

最高地点より高いところを走る

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長坂から小一時間のドライブで、高1のガキ鉄時代以来、何と47年ぶりの野辺山高原へやって来ました。そのときにも訪れた国鉄最高地点よりもさらに標高の高いところを走る動態保存蒸機、野辺山SLランドの362号撮影が、今回の目的です。4年前に訪れた、台湾の渓湖糖廠で動態保存されている346号と(おそらく)同型のベルギー製のカマ。そのうち行きたいなあと思っていた矢先に聞いたのが、8月末で閉園のニュースでした。

このカマ、1988年の運転開始時にボイラーが認可されなかったため、別のボイラーをテンダのように搭載するという、思い切った改造をしています。昔から写真で見るたびに、何だか不格好だなあと思ったものですが、実際に見てみると、斜め後ろから撮らない限り、思ったほどは気になりません。それよりも、いい感じに黒光りする、手入れされたコンディションのおかげで、写真映り、けっこういいんですね。丸瀬布の10分の一以下(?!)の短い周回線を30分おきに回る姿を、都合3回、堪能させていただきました。

まだ子供たちの夏休みには早い、6月最後の土曜日。他にも遊戯施設はあり、鉄的には園内に居並ぶ、井笠鉄道のコッペル7号機や、工事用モーターカーも気になりますが、あまりにも閑散としていて、グッズを少し買うことぐらいしか貢献できないのが、何だか申し訳ない気持ちになりました。丸瀬布のような公営の施設と違って、民間の運営で30年、営業を継続してきたといいます。今はただ、長年のご苦労に感謝するしかありません。

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46年後の花輪

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もう一度、転車台を名残惜しそうに回った後、扇型庫3番に入るC56160号機を、「スチーム号」のお仲間、C612号機と8630号機、さらにB2010号機までが「SL北びわこ」のヘッドマークを付けて出迎えました。これもまた、小粋な趣向だったなあ。B20は無理としても、C61やハチロクの北びわこ、いつか見たいなあ、、、件の運用札と合わせて、梅小路の現場の方々の計らいで、こんな空想ができただけでも、来た甲斐あったなあ、と思いました。

1972年秋の梅小路開館直前、各地から到着したカマの入換は、シゴロクが精を出していたのを思い出します。その時期、一度だけ、構内で写真を撮ったことがありましたが、そのときもシゴロクがたしかC622号機の前に有火で連結されていました。先日も、山口から梅小路に回着したシゴナナを、スチーム号仕業を終えたハチロクが庫に押し込んだ、なんてことがあったそうですが、今後はシゴロクがシゴナナやデゴイチを入換するシーンも見られるのか、と思うと、これはこれで、楽しみですね。

現役末期のC56160号機は、前面がゼブラ塗装で、長野の111号機や吉松の91号機などと比べて、決して「美しいシゴロク」と称されるカマではありませんでした。梅小路入りするときにはゼブラは消されていましたが、シゴナナやC61、デゴイチのように華やかな記念列車牽引をひっさげての転属ではありませんでした。動態保存機に指定されてまで、さぞや肩身が狭かったでしょうね。それから46年、最後に掛けられた、遅れてきた花輪の美しさは、しみじみと心打つものがありました。

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月明かりの下で

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「北びわこ」運用を終えて梅小路へ帰ってきたC56160号機に対して、前代未聞とも言うべき、本線引退セレモニーが行われました。京都鉄博をわざわざ夜間延長してでの開催です。我々もいつもなら、米原を出るPFとの重単を1回撮って終了、のところを、それまで待たずに、ひくまさん車は北陸道~名神で、早めに京都へ。世にも珍しいセレモニーを目撃していくことにいたしました。

シゴロクの煙室扉に花輪が掛けられ、総括助役の挨拶が行われて、文字通り廻り舞台を、一度、二度と回ります。そして、給炭整備線へ入っていく頃には、空はすっかり暮れなずみ、さっきまではまったく気づかなかった月が、うっすらとシゴロクを照らしていました。そして、いつもなら、給炭作業が行われるところ、もう今日はその必要はなし。検査待ちに入り、スチーム号に使われることもないシゴロクは、このまま、いったん火を落とします。

思えば、その昔のC581号機は、小郡で火を落として、梅小路へ無火回送されてきたのでしょうね。これからもスチーム号で火が入ることはあるとはいえ、最後の本線仕業を終えシゴロクが火を落とすシーンに遭遇するとは、、、火床整理が終われば、もう一度、転車台に乗って、扇形庫の所定の番線に納まるだけです。新幹線の時間が気になりますが、ここまできたら、見届けて帰ることにいたしましょう。

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本線最終運転~小さな6文字

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午後の「3号」から、どうやらキャブの運用番号入れにはなむけの文字が入った札が入れられているらしい……ツイッターでそれを知った我々は、それを確認、撮影すべく、当初は予定していなかった木ノ本の停車を狙いに行くことにしました。到着すると、いやはや、つい先日の津和野さながらに、ドナドナ回送を待つシゴロクのまわりは人で溢れ、臨時駐車場まで満車の盛況ぶりでした。

そんな中を、キャブのサイドを撮るべく、望遠のファインダーを向けます。おお、ウメ~マイ~キノの運用表に列車番号、その下には「平成30年5月27日 C56160 本線最終運転」と、小さな文字で、丁寧に記されています。いやあ、まいったなあ。「1号」のときは入っていなくて、ほんとの最終の「3号」で登場。梅小路から、キャブに乗せられて、大事に、大事に運ばれてきたのでしょうか。。。

そういえば、「28-4梅転区」の検査表記も、備品扱いの検査周期となるこれからは、書き換えられることなく、このままなのでしょうか。梅小路の静態機の多くは、昭和のかなり前の時期の検査表記がそのまま残ったり、年月はそのまま書き換えられたりしています。カマのまわりに集まる人波に押し流されそうになりながら、切ない気持ちで、そんなどうでもいいことを考えていました。

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